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最終更新日 2023年3月25日 23:17

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.36

– 禁断の電源ユニットばらしシリーズ(最終回)- 最後のばらばら。 CORSAIR CMPSU-950TXJP編

2010.04.30 更新

文:テクニカルライター Jo_kubota

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CORSAIR 禁断の電源ユニットばらし

いよいよ最後のばらばら【スイッチング回路】編

小さなトランスがある側の二次回路の部品一覧。主に、+5VSB出力、電源のON/OFF回路となる部分だ トランスはCWT製と思われる「G09-EL19051」が使われていた
電解コンデンサは、日本ケミコン製でKYシリーズが使われている。より高級な電源だと、この部分に電解以外のコンデンサを使用することが多いが、TX950ではコスト削減のためか、電解コンデンサが多用されている スイッチング用の小さなコイル。特別凝った構造ではなく、昨今の電源ユニットではよく見られるタイプのもの
「SBL1040CT」は、2回路のショットキーダイオード。40V/10A×2回路となっている AC入力一次回路をオンにするためのフォトカプラ。フォトカプラは中に発光ダイオードとレセプタ(受光部)が組み込まれており、電気的に絶縁された状態で、別の回路のオン・オフができるため、電源ユニットではよく使われているICだ
その他の、細かい部品の一覧。赤い部品がツェナーダイオード、黒い部品が整流ダイオード、セラミックコンデンサ、トランジスタ、バリスタなどが実装されている ここまでの部品を全て外した状態。これで60%ほどの部品を外したことになる
ファンコントロールに使われる温度センサーは、12V出力用のMOSFETのヒートシンクに貼り付けられている。形状からすると一般的な抵抗変化で温度を検知するタイプのセンサーのようだ 12V用のトランスは、CWT製と思われる「G09-ET44003」が使われている
12V用トランス周辺に使われているコイルとコンデンサ 12V用のトランスを外したところ。ここが一番苦労した。今回はバラバラ企画の最後ということもあり、根性で外したが、もう二度とやりたくないかも
最終段となる12V用のスイッチングMOSFETが張り付いてるヒートシンクを外したところ。使われているのはInfineon Technologies製の「057N08N」。検索した限りでは、80V/80A/150Wとなっていたが、5つだと最大で750Wまでとなる。この MOSFETは同じ型番でバリエーションがあるため、恐らくもう少し定格の高い製品と思われる

いよいよ最後のばらばら【3.3V/5V出力サブ回路】編

3.3Vと5Vは、最近の大容量電源ユニットに多く採用されているサブ基板にて供給するタイプ。基本的にはどちらの基板も同じ構成となっており、スイッチングで入力される電圧の違いで、電力を生成している。一般的にこういう基板をDC-DCコンバーターと呼ぶ サブ基板周辺の部品一覧
サブ基板の裏側。基板裏面にはMOSFETと、電圧コントローラが搭載されているが、特にヒートシンクなどは装備されていない
UNISONIC TECHNOLOGIES製の「2SB834」は、高電圧対応のPNPトランジスタだ。-60V/-3Aまで生成でき、これは-12Vラインに使われている模様 「PS229」と刻印されているこのICは、電圧などのモニタリングICで、出力側の電圧やショートなどを監視し、過電圧、過電流保護回路の役目を果たしている
サブ基板周辺に配置されているコンデンサは、日本ケミコン製の105℃、KZEシリーズが使われている

いよいよ最後のばらばら【12V出力回路】編

最後に残ったのが、12V出力用のトランスとコンデンサだ。これを外せば、部品除去率100%を達成できる 12V出力段側に実装されている部品の一覧。12V出力段には、電解コンデンサのほか、アルミ固体コンデンサが実装されている

いよいよ最後のばらばら【本当にこれが最後】編

950Wという大容量、そして80PLUS BRONZEということを考えると、部品のグレードやパーツ点数、回路構成などは、かなりシンプルな印象を受けた。80PLUS認証を受けるには、各パーツで発生するロスをいかに抑えるかがポイントとなるが、各メーカーは、かなりノウハウを積んでいるようで、特別なパーツを使わなくても一定の効率を実現できるようになった、ということなのだろう。

基板の表面のすべての部品を取り払ったところ。ニッパでカットした直出しケーブル部分はグラインダーでカットし、きれいにしてみた

いよいよ最後のばらばら【総論】

TX950は、分解しやすいタイプの電源ユニットではないものの、80PLUS BRONZEレベルの構成ということもあり、これまで分解してきた電源ユニットに比べれば部品そのものは外しやすかった。ハンダで外れない箇所はバシバシと、ニッパでカットしまくったということもあるが、時間はこれまでの製品よりも、かかっていない。

基板をカットしたり、もっと強力な破壊兵器(サンダーとかグラインダとか)を使えば、短時間で分解することもできるが、基板を割らず、なおかつ部品もリード部分以外は損傷しないよう分解するのは、結構骨が折れる。無茶企画とはいえ、筆者にとってもなかなか厳しい企画であった・・・。

【編集後記】 全3回に渡ってお届けした「禁断の電源ユニットばらしシリーズ」は無事に(?)終了した。そもそも分解してはいけない度が非常に高い電源ユニットだが、日頃お目にかかれない構成部品をあますところなくお届けできたのではないかと思う。
 PCパーツの中で重要度は高いながらもその中身についてはあまり知られていないのが電源ユニットではないだろうか。そんな電源ユニットに少しでも興味を持って頂ければ無茶企画を担当した筆者の苦労も報われるというもの。これから電源ユニットを新調しようと思った人にとって、一助となればと思う次第。しかしながら、返す返す無茶な企画でありました、、、
rev_29_25001_250 80PLUS BRONZE認証
CORSAIR「CMPSU-950TXJP」
第1回 – 80PLUS GOLD認証 ENERMAX PRO87+をバラバラにしてみた。
第2回 – またばらしました。Antec TPQ-1200編
第3回 – 最後のばらばら。 CORSAIR CMPSU-950TXJP編

協力:株式会社リンクスインターナショナル
CORSAIR Memory
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