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最終更新日 2026年6月4日 9:00

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.12

ENERMAX電源レビュー -後編-
「ENERMAX REVOLUTION85+」を紐解く

2009.06.26 更新

文:テクニカルライター Jo_kubota

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ENERMAX エコ80PLUSシリーズ

ENERMAX REVOLUTION85+の効率をチェックする

ENERMAX REVOLUTION85+は、80PLUS Silver認定を受けたとされている。これは20%~100%の負荷において85%以上を実現するという、非常にハードルの高い効率性が求められることを意味する。

というわけで、筆者オリジナルの抵抗負荷を用いて、いつものように効率を求めてみたい。
 テストに用意したPCの構成は以下のとおり。

テストPC構成
CPU:Core i7-965 Extreme Edition/3.2GHz
M/B:MSI X58 Pro(Intel X58 Express)
Memory:PC3-8500 DDR3 SDRAM 1GB×3
VGA:ATI Radeon HD 4770
HDD:HDP725050GLA360
OS :Windows Vista Ultimate

このシステムでOCCT CPU(100%負荷)を実行した時を「OCCT CPU」とし、このときの消費電力を基準とする。
 OCCT CPUを実行している状態で、12V4ラインに11A~29Aまでの負荷をかけたときの消費電力が、次のグラフだ。

そして各負荷をかけた状態の電力からOCCT CPUの電力を差し引くと、抵抗負荷で消費された電力が求められる。この電力は電源ユニットを通したものだが、もともとの負荷は抵抗器に流れた電流×12Vで求められるため、先ほどの電力で割ると効率が求まるという寸法だ。
 例えば850W電源で11Aの負荷をかけると358W。これを元に計算すると、

358W-219W(OCCT CPU)=139W(電源ユニットを通した抵抗器の電力)
11A×12V=132W(抵抗器の実際の電力)
132W÷139W=95%(効率)

となるわけだ。
 実際にはOCCT CPUを実行していも若干電力量にブレがあるので値の正確性は低いものの、その精度はプラスマイナス2%以内程度なので、傾向を見るには十分だ。

というわけで、各抵抗負荷をかけた際の効率を求めたものが、次のグラフとなる。

いずれの電源ユニットも85%を難なくクリアし、最低でも87%、最高で95%という高い効率を実現していることが分かる。なお今回のテストで最大29Aとしているのは、ENERMAX REVOLUTION85+の12Vラインは最大30Aのため。

テスト時間は、いずれの負荷も10分程度としている。これは配線がそれ以上もたないためだ。接続しているデジタル電流計も1系統しかないため、これに常に29Aもの電気を流し続けると発熱により熱暴走してしまう。それくらい熱くなる。ちなみに29Aという負荷は、12V×29A=348Wとなり、グラフィックスカードに換算するとGeForce 9800 GTX×2枚分のフルパワーに相当する。言い換えると、ENERMAX REVOLUTION85+の1ラインにGeForce 9800 GTXを2枚接続してフルパワーをかけても落ちることはないのである。12Vラインが複数あるということで、1ラインあたりの出力に不安を持つ人もいるかもしれないが、この電源ユニットに関しては、その心配は無用だ。

ENERMAX REVOLUTION85+はアフタークーリングをしてくれる

同社のECO80+シリーズは非常に静かだったが、ENERMAX REVOLUTION85+も負けず劣らず静音性が高い。しかし、さすがに大容量ユニットということもあり、負荷をかけた状態では、ECO80+シリーズよりも若干ファンの音は大きく感じる。と言ってもPCケースに入れてしまえば、その違いはほとんど分からないレベルだろう。
  ENERMAX REVOLUTION85+も使用されているファンは、135mm角で700~1500rpmにて自動可変するタイプとなっている。
  またこの電源ユニットは、Windowsをシャットダウンしたあと60秒ほど電源ファンが回り続け、いわゆるアフタークーリングを自動で行ってくれる、非常に気の利いた電源ユニットとなっている。

電源の状態をLEDで表示

ENERMAX REVOLUTION85+の電源スイッチ部分にはLEDが付いている。この色の状態によって、現在の電源の状態がわかるようになっている。色の意味は次のとおり。

消灯:AC入力がない状態
オレンジ:スタンバイ状態
グリーン:起動している状態
レッド:電源ユニットのプロテクトが働いた状態

LEDが付いてる電源ユニットも増えてきているが、大抵はスタンバイ状態と起動しいてる状態の2パターンくらいしかサポートしておらず、異常が起きたときの状態が分かるというのは、実にいい。特に、プロテクション機能が働いた時に赤く光るというのは、状態を判別できるという点で分かりやすく、親切な機能だ。

3万円を超える電源ユニットを購入する意義

850W、950W、1050Wのいずれも3万円を超えるENERMAX REVOLUTION85+シリーズだが、単に電源容量が大きいというだけではなく、様々な付加価値が魅力となっている。着脱式のコネクタ、80PLUS Silverの認定、そして様々なプロテクション機能、シャットダウン後もファンが回ることによってPCケース内のアフタークーリング機能など、実に多くの機能が備わっている。大容量電源ユニットを選ぶ基準は人それぞれだが、実によく考えられた電源ユニットとして、ENERMAX REVOLUTION85+シリーズはハイエンドユーザーにオススメできる製品だ。

電源ユニットに3万円を超える価値を見出せるかどうか、という点については、その人のスタンスによって異なるため、難しいところだ。単純にコストパフォーマンスの話をしてしまうと、もっと安い電源ユニットは幾らでもある。また長期使用に耐えるかどうかも、長く使ってみないと分からない。よって、この点についてはある意味、賭けとなるのは致し方ない。これは他の電源ユニットでも同様だ。

しかし、ENERMAX製の電源ユニットにはすべて3年の保証が付いている。保証書は同梱されていないが、購入を証明できるレシートや書類、そして製品のパッケージ一式を保管しておけば、いつでも販売店や代理店を通して修理依頼することが可能だ。他のメーカーでも当然ながら保証は付いているが、ENERMAXは長年、日本で販売されてきた実績があり、「メーカーや代理店がすでに存在しないため、修理できない!」といったPCパーツならではの悲劇に遭うことだけは避けられる。「メーカーが存在し続けている」という安心材料は、高価な電源ユニットを選択する際の大きな理由になるのではないだろうか。


協力:株式会社リンクスインターナショナル
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