ベンチマークテスト:CINEBENCH
定番レンダリングベンチマーク「CINEBENCH」でも検証を進めていこう。従来の「CINEBENCH R15/R20/R23」に加えて、メニーコア環境への最適化が進む「Cinebench 2024/2026」を含む新旧5種類のバージョンで計測を行った。
従来世代の「CINEBENCH R15/R20/R23」では、シングルコア・マルチコアテストともチャネル数の違いによる差はほとんど出ていない。一方で、マルチスレッド処理に最適化されている「Cinebench 2024/2026」では、シングルコア(スレッド)テストでは大きな差がないものの、マルチスレッドテストでは、クアッドチャネルがいずれも30%を超える差をつけている。今回の結果から、Ryzen Threadripperシリーズのレンダリング性能を引き出すには、広いメモリ帯域が重要であることがわかる。
ベンチマークテスト:Procyon Photo Editing Benchmark
続いて、実際のアプリケーションを用いて処理性能をチェックできる「Procyon」のクリエイティブベンチマークを実行する。まずは、定番画像処理ソフト「Adobe Photoshop」とRAW現像・管理ソフト「Adobe Lightroom Classic」を使う「Photo Editing Benchmark」のスコアを見ていこう。
一括で画像処理を行う「Batch Processing score」では、スコアに大きな違いは出なかった。しかし、「Adobe Photoshop」を使用する「Image Retouching score」では、約18%パフォーマンスが向上。複雑な画像編集やレイヤー処理では、クアッドチャネルのほうが有利に働く結果となった。
ベンチマークテスト:Procyon Video Editing Benchmark
次に「Video Editing Benchmark」の結果を見ていこう。こちらは「Adobe Premiere Pro」を使用し、動画編集のパフォーマンスを計測できるベンチマークテストだ。
GPUへの依存度が高い処理内容であることも影響し、デュアルチャネルとクアッドチャネルの性能差は約2%にとどまった。クリエイティブ用途のアプリケーションであっても、処理内容やGPUへの負荷依存度によって、メモリ帯域の影響が少ないケースもあることは頭に入れておきたい。