エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1685
2026.08.15 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
最終セッションでは構成パーツを用意し、実際に組み込み作業を行ってみたい。デュアルチャンバー設計により、各構成パーツの居住性は見るからに高そうだ。メインチャンバーとサブチャンバーに振り分けられた内部容積を、実際の組み込みではどのように使い分けられるのだろうか。作業時の注意点や気が付いたこと、組み込み後の各パーツ周辺のクリアランスまでしっかりと見ていこう。
マザーボードにはATX規格(305×244mm)のASRock「Z890 Steel Legend WiFi」を用意した。搭載方法はオーソドックスで、マザーボードトレイ中央に装着されている位置決め用の「センタースタンドオフ」に合わせて各スタンドオフへ載せ、付属ネジ「#6-32 5mm Screw」で固定していく。工作精度の高いPCケースだけに、バックパネルの開口部や各ネジ穴の位置もピッタリと合い、スムーズに固定できた。こうした部分からも、NZXTブランドらしい作りの良さが感じられる。
なお、マザーボード固定後の周辺クリアランスは、強化ガラス製フロントパネルまでが約150mm、トップパネルまでが約65mmだった。作業性については、フロントと左サイドを大きく開放した状態で作業できるため、ネジ留めもスムーズに行えた。
マザーボードを搭載したところで、CPUクーラーの有効スペースを計測してみた。従来通り、CPUの上にレーザー距離計を置き、曲面強化ガラスの左サイドパネル内側にマーカーを貼り付けて計測を行った。
CPUクーラーの有効スペースは公称165mmのところ、実測値は167mmをだった。全幅292mmとワイドボディながら、内部を2分割するデュアルチャンバー設計であることを考慮すれば、十分なスペースが確保されていると言えるだろう。市場に流通する多くの中~大型サイドフローCPUクーラーが選択肢に入るほか、もちろんオールインワン型水冷クーラーも問題なく利用できる。
続いてサブチャンバー側から、マザーボードトレイ背面のCPUクーラーメンテナンスホールをチェックしてみよう。カットアウトは実測で幅約180mm、高さ約128mmだった。LGA1851のCPUクーラーマウントホールもしっかりと露出しており、大型バックプレートを使用するCPUクーラーでも問題なく取り付けられるだろう。
通常はここで電源ユニットを搭載するところ、先にCPUクーラーを取り付けておく。H6 RGB+ (2026)はサブチャンバー上段に電源ユニットを縦置きする構造だけに、固定後はCPUソケット裏側のメンテナンスホールが塞がれてしまうためだ。バックプレートを使用するCPUクーラーの場合は、電源ユニットを取り付ける前に作業を済ませておく必要がある。デュアルチャンバー設計特有の制約になるので、組み込み手順として覚えておきたい。
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電源ユニット搭載スペースの裏側に、CPUクーラーメンテナンスホール(カットアウト)があるため、まずはバックプレートを使うCPUクーラーを搭載しておく必要がある |
搭載テストには360mmサイズラジエーターを備える、NZXT「KRAKEN ELITE 360 RGB」(型番:RL-KR36E-W2)を用意した。2.36インチワイドアングルLCDディスプレイを備え、ラジエーターの外形寸法は幅120mm、長さ401mm、厚さ27mmとなる。
マザーボード搭載時と同様、フロントと左側面を大きく開放できるため、NZXT Turbineポンプ(1,200~2,800±300rpm)内蔵のウォーターブロックからラジエーターまで、スムーズに取り付けることができた。配線作業については「KRAKEN ELITE 360 RGB」に依存するものの、ケーブルの露出を抑えた設計は非常にうまくできている。魅せる要素の強いH6 RGB+ (2026)との相性も良く、組み合わせるCPUクーラーとして有力な選択肢と言えるだろう。
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| トップパネルを取り外し、スリットタイプのネジ穴にラジエーターを固定 |
ちなみに電源ユニットよりも先にオールインワン型水冷クーラーを搭載しているが、CPU補助電源ケーブルについては、ラジエーターを取り付ける前に接続を済ませている。実際に「RGB Coreシングルフレームファン」とマザーボードの距離は近く、ラジエーター設置後ではCPU補助電源コネクタの抜き挿しがかなり難しくなる。CPUクーラーと合わせて、こちらも作業手順には注意しておきたい。
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| 120mmファン3基をひとつのフレームに収めた「RGB Coreシングルフレームファン」(幅120mm、長さ360mm、厚さ26mm)を採用。搭載後の見た目もスマートで、ケーブルも1つに集約できる利点がある |

