COMPUTEX 2026ブースレポート
2026.06.26 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
|
ソフトウェア面で注目したいのが、開発中のAI機能「ASUSTOR Claw」だ。オープンソースの「OpenClaw」から着想を得たエージェント型AIで、複雑な設定や作業をすることなく、「App Center」からワンクリックで導入可能。さらにメモリ使用量も50MB未満と軽量なことからNASへの負担を抑えつつ動作させることができる。
|
| 「ASUSTOR Claw」はNAS上で動作するため、外部クラウドへデータを送信せずに処理できる |
また、「ASUSTOR Claw」を活用すれば、NASに保存している大量のコンテンツから必要なデータを簡単かつ素早く検索できるほか、社内ドキュメントから必要な情報の抽出・整理、PDFデータの要約などが可能。ローカル環境でLLM(大規模言語モデル)を実行できるため、機密性の高いデータを安全に扱うことができるのも大きなメリットと言える。
|
|
現時点ではチャットから直接NAS(ADM)の設定を変更する機能は搭載されていないが、将来的には「AIに話しかけてNASの構築や設定を変える」機能も視野に開発が進行中とのこと。もちろん、その際には誤操作やセキュリティのリスクを解消するため「権限管理機能」も導入される予定だ。
複数の拠点を持つ企業やユーザーにとって強力な味方となるのが、中央管理システム「CMS(Central Management System)」だ。最大1,000台のASUSTOR製NASを一括監視・管理できるシステムで、オンライン・オフラインなどのステータスや、搭載しているストレージの健康状態、ファームウェアのアップデート、遠隔での電源ON/OFFや再起動といった処理が可能になる。
|
| 「CMS」を使えば、同一ネットワーク上だけでなく、遠隔地にあるNASやサーバーも一括で管理できる |
「ADM 5.0」以上のDockerが動くNASやサーバーであれば導入できるため、幅広いデバイスに対応するのも強みだ。これまで各拠点の担当者任せになり、アップデートが放置されがちだったNASの脆弱性をなくして、セキュリティ上の課題をスマートに解消できるようになる。
|
|
|
|
ブースでは、そのほかに最大24ベイの4Uラックマウントシステム「LOCKERSTOR Pro Gen2」シリーズと、最大3台までのデイジーチェーン接続に対応した12ベイ拡張ユニット「XPANSTOR 12R Gen2」を組み合わせた、AI時代を見据えたペタバイトクラスの大容量ストレージや、ビジネス向けNASの最新モデル「LOCKERSTOR Gen3」シリーズなども展示されていた。
|
|
|
| 「LOCKERSTOR Pro Gen2」シリーズと「XPANSTOR 12R Gen2」によるデモ。このシステム一式で金額は「余裕で車が買えるレベル」とは担当者の談 | |
|
| ビジネス向けNASの最新モデル「LOCKERSTOR Gen3」シリーズ |
|
|
| ASUSTORの製品の中でも人気のコンシューマ向けモデル「DRIVESTOR 2 Gen2」やビジネス向けの先代モデル「LOCKERSTOR 2 Gen 2+」も展示されていた | |
COMPUTEX 2026におけるASUSTORブースでは、同社の強みである先見性と開発力が発揮された見応えのある内容だった。ハードウェア面では、オールフラッシュNASの次世代モデル「FLASHSTOR Gen3」シリーズを披露。USB4ポートを使ってPCと直結できる「USB4 ネットワーキング」という新たなアプローチを提示した。
|
さらに、ソフトウェア面での進化も見逃せない。トレンドの最先端を行くローカルエージェント型AI「ASUSTOR Claw」は、セキュリティと軽量動作を両立しながら、ユーザーの利便性を強化する。また、最大1,000台を集中制御できる「CMS」は、多拠点運用におけるセキュリティの課題への回答になるだろう。
現在開発が進められる次世代ハードウェアと、NASの可能性をさらに広げる先進的なソフトウェア。2026年中の投入が予定される各製品の続報に期待したい。
提供:ASUSTOR

