エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1523
2025.03.29 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
GeForce RTX 5070搭載グラフィックスカードの中には、2スロット厚やデュアルファンクーラーモデルも存在する。一方で、「GeForce RTX 5070 GAMING OC 12G」では実質3スロットを占有するオリジナル3連ファンクーラー「WINDFORCEクーリングシステム」を搭載し、その冷却性能には大いに期待ができる。そこで今回はGPUに最高レベルの負荷がかかるストレステスト「Steel Nomad Stress Test」を試してみることにした。
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GPU温度は最高63℃、メモリ温度も最高62℃で、いずれも以前詳細検証をお届けした「GeForce RTX 5070 Founders Edition」よりも10℃以上低く、「WINDFORCEクーリングシステム」の冷却性能はとても優秀だ。またファンの回転数は約1,600rpm、回転率は約50%で頭打ちになり、冷却性能にもまだまだ余力が残されている。
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続いて、ストレステスト中の騒音値を確認したところ40dBAを超えることはなく、静音性については間違いなくトップクラス。さらに「デュアルBIOS」には「Silentモード」が用意されていることから、静音性を追求したいユーザーでも不満が出ることはないだろう。
もともとGeForceシリーズの70型番と言えば、WQHD解像度での高リフレッシュレート環境をターゲットにしたGPUだった。しかし、最新世代のGeForce RTX 5070では、DLSS4によるマルチフレーム生成機能が追加されたことで、4K解像度でも高フレームレートが狙えるようになった。さらに「GeForce RTX 5070 GAMING OC 12G」はオーバークロック仕様のため、高負荷環境ではより安定したゲームプレイが期待できる。
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そしてGIGABYTEの最新技術を結集したオリジナルクーラー「WINDFORCEクーリングシステム」により、GPUはもちろんのこと、従来より大幅にクロックが上昇したGDDR7メモリの発熱もしっかりと抑え込むことができている。さらに静音性も良好でおよそ隙のない仕上がりだ。
ただし、製品の入手性が悪い点は残念なところ。これはGIGABYTE「GeForce RTX 5070 GAMING OC 12G」に限らず、GeForce RTX 50シリーズ全般の問題だが、なるべく早く供給が安定することに期待したい。
提供:GIGABYTE TECHNOLOGY