エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1523
2025.03.29 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
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ここからは、「GeForce RTX 5070 GAMING OC 12G」を実際にPCへと組み込み、各種ベンチマークテストによるパフォーマンス検証を進めていこう。テスト用PCのCPUには16コア/32スレッドのRyzen 9 9950Xを使用し、「デュアルBIOS」は標準設定の「Performanceモード」を選択している。
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「GPU-Z 2.64.0」の結果。ブーストクロックは2,625MHzにオーバークロック済み | 実際のゲームでは最高2,880MHzまでクロックが上昇するのを確認した |
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BIOSの情報を確認したところPower Limitは定格から+20%の300Wまで上昇する |
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まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」の確認を進めていこう。
総合スコアは5,833、フレームレートは58.33fpsで、マルチプレイの目安になる60fpsに迫るスコア。最新APIを使用するゲームでもWQHD解像度までなら、若干画質を調整するだけで快適に楽しむことができるだろう。またドライバやCPUが異なるため完全に横並びの比較ではないが、「GeForce RTX 5070 Founders Edition」に比べると約2%高いスコアで、オーバークロックによる効果も確実にあるようだ。
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続いて影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを活用するWQHD解像度テスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
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アッパーミドルクラスのGPUながら、総合スコアは14,163、フレームレートは65.57fpsで、マルチプレイの目安になる60fpsをクリアした。さらに「Speed Way」からは10%以上フレームレートが向上しており、GeForce RTX 50シリーズはレイトレーシング処理をかなり得意としていることがわかる。
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すべての描画にレイトレーシングを使用するWQHD解像度の重量級テスト「DirectX Raytracing feature test」のスコアも確認しておこう。
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フレームレートは56.61fpsで、さすがに「Speed Way」や「Port Royal」に比べるとスコアは低下しているが、アッパーミドルGPUとしては良好な結果。テスト中の映像も一切コマ落ちなどなく滑らかに再現できており、WQHD解像度までなら実際のゲームでもパフォーマンスが不足することはないだろう。