Ryzen 9 9950X標準設定時のファン回転数と騒音値をチェック

いずれのテストでも高負荷時のファン回転数は1,850rpm前後まで上昇している。騒音値は42dBA前後で、バラック状態でのテストでは、風切音は聞こえて来るものの耳障りに感じるほどではなかった。ちなみにポンプユニットの回転数は、CPUの負荷に関係なく常に2,900rpm前後で一定だった。

PPT230W設定時の冷却性能をチェック

Ryzen 9 9950Xの標準設定では、まだ冷却性能に余力を残していたID-COOLING「FX360 INF」。続いてRyzen 9 7950Xを想定して、PPTを230Wに引き上げた状態で冷却性能を確認していこう。

「OCCT 13.1.15」では、PPTを230Wに設定してもPackage Powerには大きな変化はない。ただし、CPUクロックは平均約200MHz引き上げられており、CPU温度も平均約79℃へと約2℃上昇した。

また「Cinebench 2024」では、Package PowerはPPTで設定した通り230W前後、動作クロックも200～300MHz引き上げられている。その分、CPU温度も85℃前後に上昇しているが、CPUが許容する最高温度95℃までは余力が残されている。ID-COOLING「FX360 INF」であれば、手動オーバークロックでさらにパフォーマンスを引き上げることもできるだろう。

PPT230W設定時のファン・ポンプ回転数と騒音値

いずれのテストでもファンの回転数は1,950rpm前後で、標準設定から約100rpm上昇している。その分、騒音値も「OCCT 13.1.15」で43.2dBA、「Cinebench 2024」では44.7dBAへと上昇した。