エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1519
2025.03.19 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
次にパッケージから製品を取り出し、各部を詳細にチェックしていく。圧倒的なコストパフォーマンスと、360mmサイズラジエーターによる冷却性能がポイントのFX360 INFは、いったいどんな製品なのだろうか。
FX360 INFの冷却性能を大きく左右するのが、360mmサイズのラジエーターだ。今さらお断りするまでもなく、360mmサイズラジエーターとは120mmファンを3基並べて搭載できるための”言わば通称”で、実際の全長は396mmにおよぶ。
360mmサイズラジエーターは、合計12の水路と高密度スタックフィンにより構成。厚さは27mmにすることで、ID-COOLING曰くラジエーターの冷却面は通常より37%拡大されているという。空冷クーラー同様、一般的には放熱フィン面積が広ければ冷却には有利で、広く拡散した熱を大風量ファンで一気に冷やす冷却サイクルは、ハイエンド志向のCPUクーラーには有効に働くはずだ。
後に触れるが、120mmファンはウォーターチューブが接続されている面に、出荷時より固定。エアフロー方向から、PCケース内部から外部へ排出する格好でマウントする事になる。
スリーブ仕様(Premium Sleeved Tubing)のウォーターチューブは、全長465mmとされる。360mmサイズの大型ラジエーターが搭載できるPCケースといえば、一般的には中~大型PCケースが相場。内部容積が広いケースもあり、チューブ長も比較的長めに設定されている。
そして直径は実測で約12mmで、取り回しを考慮したほどよい硬さといった印象。製品には専用のコームが3個付属し、配管時に活用すればバラバラになりがちな2本のウォーターチューブをマネジメントできる。