エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.410
2015.04.23 更新
文:GDM編集部 池西 樹
シグリード「SL2007」搭載SSD(実動サンプル) 製品情報(シグリード) |
シグリードより借り受けた実動サンプル。基板はむき出しの状態で、フォームファクタは2.5インチサイズ |
株式会社シグリードは、神奈川県横浜市に本拠地を置くLSIのファブレスデザインハウス。精密なシミュレーションを得意としており、性能・コスト・安定性を兼ね備えたLSIの設計・開発・販売の他、信号処理アルゴリズムの研究・開発や、IP(Intellectual Property)の開発・設計・販売などを手がけている。
3月にアークにて行われた展示では、SSDの他、NANDフラッシュを解析するメモリテスタ「SigNASII」のデモも行われていた |
そして今回の主役となるのが、同社が開発したSSDコントローラ「SL2007」だ。非常に強力な独自「誤り訂正符号(ECC)技術」を搭載し、BCH方式に比べてNANDフラッシュメモリの寿命を5倍に拡大。これにより急速に微細化が進む、最新NANDを使用した場合でも従来と同等以上の信頼性と耐久性を実現する。
強力な「誤り訂正符号(ECC)技術」により、NANDフラッシュのデータ保持期間を5倍に拡大。また誤り訂正を可変にすることで、幅広い世代のNANDフラッシュをサポートする |
インターフェイスはSATA3.0(6Gbps)、キャッシュメモリはDDR3/DDR3Lで、最大1GBまで実装可能。データ書込方式はSLC/MLC/TLC、インターフェイスはAsynch、Synch、ONFI3.1、Toggle2.0(いずれも最大200MT/s)がサポートされ、誤り訂正を可変にすることで、製造プロセス3Xnmから1Ynmまで、幅広い世代のNANDフラッシュに対応する。
シグリード「SL2007」のブロックダイアグラム図。なおパッケージを441pin LFBGAから529pin LFBGAに変更した「SL2008」もラインナップされる |
公称転送速度はシーケンシャル読込550MB/sec、書込450MB/sec。最大容量は2TBで、動的/静的ウェアレベリング、AES-256/128bit暗号化、NCQ、S.M.A.R.T.などの機能に対応する。なお詳細スペックについては以下の表を参照のこと。