2026.06.03 15:18 更新
2026.06.02 配信
Microsoft Corporation(本社:アメリカ ワシントン州)は2026年6月2日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2026」において量子ビット寿命を大幅に向上させた次世代トポロジカル量子チップ「Majorana 2」を発表した。
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第1世代の量子ビットに比べて信頼性が1,000倍向上し、通常はマイクロ秒単位で測定される量子ビット寿命が「Majorana 2」では平均20秒に到達。最大で1分間持続することもあり、従来の量子チップよりも信頼性の高い計算が可能になる。
この成果について、Microsoftは「一日で切れてしまう携帯電話のバッテリーが、一回の充電で3年近く使えるようになることに匹敵するほどの大きな進歩」と表現している。
また、従来はアルミニウムを使用していた超伝導体素材を「Majorana 2」では鉛に変更。不安定になりやすい量子ビットを宇宙線による干渉から保護することが可能になり、長寿命化が実現したという。
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| デンマークのリンビーにあるMicrosoftの量子研究所 |
さらに開発過程では「Microsoft Discovery」プラットフォームのエージェント型AIを活用。様々な形式で蓄積されてきた約20年分もの膨大なデータにアクセスし、人間には見出すことができなかった相関関係を再構築することで開発に成功したとのこと。
これによりMicrosoftは当初の計画を半分に短縮、2029年までに拡張可能な商用量子コンピュータを実現する見込みになった。同社によれば、商用価値をもつ量子コンピュータが実現すれば「世界における健康、食料供給、持続可能性、エネルギー生産などにおける解決困難な問題に取り組むことができる」という。
文: 編集部 絵踏 一
Microsoft Corporation: https://www.microsoft.com/

