2020.10.06 10:45 更新
2020.10.05 配信
NVIDIAはオンライン技術イベント「GTC 2020」にて、Ampereアーキテクチャを採用するプロフェッショナルGPU「NVIDIA RTX A6000」と「NVIDIA A40」を発表。「Quadro RTX 6000」や「Quadro RTX 8000」の後継にあたるGPUで、名称から従来の“Quadro”が外れることになった。
いずれも283億ものトランジスタを集積する、8nmプロセスのSamsung製ダイを採用。第2世代のRTコアで性能は従来の最大2倍、レイトレーシングとシェーディング、演算を並行して実行できる。また、最大10倍の演算速度を獲得した第3世代Tensorコアは、TF32/BF16をサポート。CUDAコアは従来比2倍となるFP32演算性能を実現した。
主な仕様は、CUDAコア数10,752基、Tensorコア数336基、RTコア数84基など。Micron製のECC付きGDDR6 48GBメモリ(384bit)を実装し、NVLink連結で96GBメモリを利用できる。接続インターフェイスはPCI-Express4.0。
それぞれの違いは冷却機構で、「NVIDIA RTX A6000」はアクティブファンを搭載し、単精度浮動小数点数演算性能が最大40TFLOPS、メモリバンド幅768GB/sec、出力はDisplayPort1.4×4。サーバー向けモデルの「NVIDIA A40」はパッシブクーラーを採用し、単精度浮動小数点数演算性能は最大38TFLOPS、メモリバンド幅696GB/sec、出力はDisplayPort1.4×3。いずれも消費電力は300Wで、補助電源は8pinを備える。
なお「NVIDIA RTX A6000」は10月中旬、「NVIDIA A40」を搭載するサーバー・ワークステーションは2021年初めに出荷が開始される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
NVIDIA Corporation: https://www.nvidia.com/