エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.655

独自機能を刷新。第2世代Ryzen対応フラッグシップ、ASRock「X470 Taichi Ultimate」

2018.05.03 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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2018年4月19日22:00、遂に解禁されたAMDの新メインストリーム向けCPU第2世代Ryzen。プロセスの微細化や内部設計を最適化した最新マイクロアーキテクチャ「Zen+」を採用することで、初代Ryzenの欠点だったシングルスレッド性能やメモリレイテンシを改善。さらに動作クロックの向上もあり、よりパワフルなCPUへと生まれ変わった。そしてそんな高性能CPUの相棒にピッタリなのが、今回の主役であるASRock Incorporation(本社:台湾)「X470 Taichi Ultimate」だ。新チップセットAMD X470をベースに、「AQUANTIA 10ギガビットLAN」や「Polychrome RGB」をはじめとした最新機能を搭載、“Ultimate”の名にふさわしいフラッグシップモデルの実力を早速検証していこう。
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ASRock「X470 Taichi Ultimate」市場想定売価税抜36,980円前後(5月2日発売)
製品情報(ASRock

第2世代Ryzenに最適化した新チップセットAMD X470

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第2世代Ryzenと同時にリリースされたSocket AM4向け最新チップセットAMD X470

初代Ryzenと同じSocket AM4プラットフォームを採用する第2世代Ryzen。既存のAMD 300シリーズチップセットのマザーボードでもBIOSをアップデートすれば利用できるが、「X」シリーズに追加された自動オーバークロック機能「Precision Boost Overdrive」を有効にするには、新チップセットAMD X470が必要になる。

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第2世代Ryzenの上位モデル「X」シリーズに追加された自動オーバークロック機能「Precision Boost Overdrive」を使うには、AMD X470チップセットが必要
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「RYZEN MASTER」ソフトウェアには「Precision Boost Overdrive」の項目が追加されているが、原稿執筆時点では「Future feature in development」の文字が表示されるだけで有効化することができなかった

またHDDやSATA SSD、SATA SSDとNVMe SSDなど2つのストレージを組み合わせ、1つの仮想ドライブとして扱う「AMD StoreMI」の無料ライセンスが付属するのも特徴。使用する際にはOSの再インストールやストレージモードの変更も不要なため、既存システムを生かしつつ高速かつ大容量なストレージを手軽に構築することができる。

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2つのストレージを組み合わせて大容量かつ高速化を可能にする「AMD StoreMI」。AMD 300シリーズでも「Enmotus FuzeDrive for AMD Ryzen」を購入すれば同様の機能を利用できる

その他、ベースとなる機能はAMD X370から変更なく、ストレージはSATA3.0(6Gbps)×6、NVMe(x2)×1またはSATA3.0(6Gbps)×4、NVMe(x4)×1、USBポートはUSB3.1 Gen.2×2、USB3.1 Gen.1×10、USB2.0×6で、8レーンのPCI-Express2.0を搭載。またマルチグラフィックスを構築するためのPCI-Express3.0(x16)レーン分割機能や、RAID機能、オーバークロック機能などに対応する。

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ASRockの人気「Taichi」シリーズに初の“Ultimate”モデル登場

今やASRockを代表する人気シリーズへと成長した「Taichi」。これまでフォームファクタの違いや、電源強化モデルなどのバリエーションは存在したが、チップセットあたり1モデルというのが基本だった。しかし、AMD X470チップセットではスタンダードな「X470 Taichi」に加え、「AQUANTIA 10ギガビットLAN」「Smart Switch」などの機能を搭載する最上位“Ultimate”モデル「X470 Taichi Ultimate」が追加され、ユーザーは用途に合わせて最適な製品を選択できるようになった。

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Intel製ギガビットLAN(黒)と「AQUANTIA 10ギガビットLAN」(赤)の2系統の有線LANポートを搭載。下位互換性が維持されているため通常のギガビットLANポートとしても使用できる

またASRock X470シリーズからの新機能として、発熱の多いNVMe M.2 SSDを効率的に冷却するフルカバーヒートシンクが新たに追加。さらにオンボードライティング機能は従来の「ASRock RGB LED」から、アドレス指定も可能な「Polychrome RGB」へとアップグレード。認証を取得したアクセサリなら、オンボードLEDとの連携も可能となり、PC全体で統一したライティングを楽しむことができるワケだ。

x470taichi_1024x768a スタンダードモデル「X470 Taichi」(市場想定売価税抜29,980円前後)。「AQUANTIA 10ギガビットLAN」や「Smart Switch」が省略されるほか、ヒートシンクやインターフェイスカバーのカラーも変更されている

もちろん放熱性に優れる「2オンス銅箔層」を備えた高効率基板や、メタルシールドで耐久性を高めた拡張スロット「PCI-E Steel Slot」、USB/オーディオ/LANポートを保護する「Full Spike Protection」など、ASRockがこだわり続けている高品質設計はこれまで通り継承されている。

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ハイエンドモデルらしくオーバークロックでの運用を考慮し、電源回路のコンポーネントは特に高効率・高耐久なものを採用

加えて、「プレミアム60Aパワーチョーク」「デュアルスタックMOSFET」「ニチコン製12K Black Cap」の高品質コンポーネントによる16フェーズデジタル電源回路や、より広範囲のベースクロック調整を可能にする「Hyper BCLK Engine II」などチューニング向け機能も充実しており、定格運用はもとより極冷を前提としたピーキーなオーバークロックまで幅広い用途で利用できる万能モデルに仕上げられている。

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