エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1691
2026.09.14 更新
文:Tawashi/撮影:pepe
|
QD-OLEDディスプレイを使う上で、どうしても気になるのがパネルの焼き付きだ。高画質と高速応答というOLEDならではのメリットを長く活かすには、パネルを保護する機能が重要になる。「MPG 322UR QD-OLED X24」では、最新世代となる「MSI OLED Care 3.0」を搭載し、日常的なPC作業から長時間のゲームプレイまで、パネルを保護するための複数の機能を備えている。
|
その中でも注目したいのが「AI Care Sensor」だ。本体に搭載したCMOSセンサーとAIによる人検知を組み合わせ、ディスプレイの前にユーザーがいるかどうかを検知。席を離れると画面を自動的に暗くしたり電源をオフにしたりすることで、不要な画面表示を抑え、パネルの保護につなげる仕組みだ。AIを利用した人検知のため、単純な動体検知と比べて誤動作を抑えられるのもポイントとなる。
|
| 中央下部にCMOSセンサーを搭載している |
実際にどのように動作するのか検証動画も用意した。離席してから再度着席し再起動するまで、一連の挙動を確認してほしい。
「AI Care Sensor」はOSDメニューから有効/無効を切り替えられるほか、Windows側で制御する「システムモード」と、ディスプレイ単体で制御する「モニターモード」を選択可能。ゲームや動画視聴など、画面の前にいる時間が長い用途でも、ユーザーが意識することなくパネル保護を行える。
|
もちろん、「MSI OLED Care 2.0」から搭載されている焼き付き対策も継承している。一定間隔で表示位置をわずかに移動させる「ピクセルシフト」、静止画が一定時間表示された際に輝度を抑える「静止画検出」、固定表示されやすいロゴを検出して輝度を下げる「マルチロゴ検出」などを搭載。デスクトップのタスクバーを検出する「タスクバー検出」や、文字・縦線などのエッジ部分を検出して輝度を調整する「エッジ検出」も利用できる。
|
|
さらに、OLED Care 3.0ではパネルプロテクトの実施間隔を従来より長く設定できるようになっており、長時間ゲームをプレイする場合でも途中でパネル保護動作が割り込むケースを抑えられる。高リフレッシュレートのゲームを存分に楽しみながら、OLEDパネルを長く使いたいユーザーにとって心強い機能と言えるだろう。
|
|
「MPG 322UR QD-OLED X24」は、MSIの総合ユーティリティ「Gaming Intelligence」に対応している。Windows上からマウスやキーボードを使って各種設定を変更できるもので、OSDメニューを背面のNavi Keyで操作するよりも、細かな設定を手軽に行える。
|
画質モードや輝度、コントラストといった基本設定に加え、ゲーム向けの「AI Vision」や「AI Crosshair」などもアプリから操作可能。特にAI Visionは、画面内の暗い部分を見やすくしながら、全体の明るさや色彩を強調する機能で、暗所に潜む敵やオブジェクトの視認性を高めたい場合などに活用できる。
|
|
|
また「AI Menu」では、ゲームタイトルごとに表示設定を登録することが可能。ゲームの実行ファイルを登録しておけば、タイトルの起動時にあらかじめ設定した輝度やコントラスト、AI Vision、AI Crosshairなどを自動で適用できる。ゲームごとに表示設定を変更しているユーザーには便利な機能だろう。
|
|
|
設定したプロファイルはエクスポート/インポートにも対応しているため、複数の環境で同じ設定を使いたい場合や、ディスプレイを買い替えた際なども、保存したプロファイルを読み込むことで設定を再現できる。
|
このほか、Gaming IntelligenceからはKVMスイッチなどの機能も利用できる。「MPG 322UR QD-OLED X24」はUSB Type-CによるDisplayPort Alt Modeと最大98WのUSB PDに対応しているため、ゲーミングPCとノートPCを組み合わせた環境でも使いやすい。ゲーム用の設定だけでなく、普段のPC環境を含めて一括管理できるのがGaming Intelligenceの魅力と言えるだろう。

