エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1676
2026.07.11 更新
文:編集部 Tawashi/撮影:pepe
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ここからは、実際に「MAG 274QP QD-OLED X24」を使った実動インプレッションをお届けする。動作検証にあたっては、Core i7-13700KFとGeForce RTX 4080を搭載するMSIのゲーミングマシン「Aegis Ti5 13NUG-257JP」を使用。また、比較用のディスプレイとして23.8型フルHD対応の「G2412」も用意した。
「MAG 274QP QD-OLED X24」は、QD-OLEDパネルを採用している。従来世代は、ゲームやHDRコンテンツで優れた表示性能を発揮する一方、サブピクセル配列の影響により、文字の輪郭に色のにじみが見えることがあり、文字表示が課題のひとつとされてきた。
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本機では、このサブピクセル配列を見直した点が大きな変更点だ。RGBサブピクセルの配置や形状を見直したことで、従来モデルよりフォントの輪郭が自然になり、文字の視認性が向上している。Webブラウジングや文書作成など、日常用途での使い勝手にも配慮した仕様となっている。
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実際に撮影した画像で比較してみると、サブピクセルは従来より整った配列となっており、文字の輪郭もより滑らかになっていることが確認できた。実際に使用してみても細かな文字が読みやすく、ゲームだけでなくWEBブラウジングやOfficeソフトを使った作業でも、読みやすさの向上を実感できた。
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もちろん、QD-OLEDならではの高コントラストや色再現性は健在だ。HDRコンテンツでは暗部からハイライトまでメリハリのある映像を描写し、ゲームでは有機ELならではの応答速度と相まって、没入感の高い映像を楽しめる。
パネル表面にはハーフグレアの反射防止コーティングを採用。外光や照明の映り込みを抑えながら、QD-OLEDならではの引き締まった黒と高いコントラストを両立している。
視野角は水平・垂直ともに178°。自発光パネルらしく、斜め方向から見ても色味や輝度の変化はほとんど感じられず、コントラストの低下も少ない。視聴位置を選ばないため、ゲームや動画鑑賞はもちろん、写真・動画編集など色再現性を重視する用途にも適している。
また、PlayStation 5やXbox Series X/Sでは、WQHD/120Hz表示に対応する。ソロプレイを中心に家庭用ゲーム機で楽しむ場合でも、高リフレッシュレート表示を活かした快適なプレイが可能だ。
なお、動作中の消費電力を計測したところ、アイドル時(リフレッシュレート60Hz/Windows起動後10分間操作なし)では39W、240Hz設定でゲームをプレイした際は41Wと、大きな差は見られなかった。
「AIビジョン」は、暗部の視認性を高めながら、映像全体の明るさやコントラストを自動調整するMSI独自の映像補正機能だ。一般的な輝度調整では画面全体が一律に明るくなるため、明部が白飛びしたり、ゲーム本来の雰囲気を損ねたりすることがある。一方、本機能は「オフ」「レベル1」「レベル2」「レベル3」の4段階から設定でき、暗部を中心にバランス良く補正を行う。
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実際に「バイオハザード レクイエム」で試したところ、「レベル2」以上ではやや抑えられる印象だったものの、白飛びや白浮きは見られず、暗所の視認性は確実に向上したことを確認できた。暗い場所にアイテムや敵が配置されるタイトルでは効果を実感しやすく、ゲームジャンルによっては常用したくなる機能と言えるだろう。
26.5インチパネルを採用しながら、表示領域を24.5インチ相当へ切り替えられる。「24.5インチモード」も試してみた。設定はOSDメニュー内の「AIナビゲーター」からすぐに呼び出せ、数回の操作で切り替えられる。
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24.5インチモードを有効にすると、WQHD(2,560×1,440ドット)の解像度と最大240Hzのリフレッシュレートを維持したまま、表示領域のみを24.5インチ相当に縮小できる。普段から24~25インチクラスのディスプレイを使っているeスポーツプレイヤーであれば、視線移動を抑えたプレイ環境をそのまま再現しやすい点は大きなメリットだ。
一方で、本機能を使用するとG-SYNC Compatibleが無効になるため、この点には注意したい。また、24.5インチモードを解除した後もG-SYNC Compatibleは自動で復帰せず、手動で再設定する必要がある。ゲームタイトルや用途に応じて24.5インチモードを頻繁に切り替える場合は、プレイ前に設定を確認しておきたい。
リフレッシュレートの違いを検証するため、レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイ映像を使用し、60Hz/120Hz/240Hzの各設定で比較した。テストではディスプレイ同期を有効にした状態で、デジタルスチルカメラのスーパースローモーション機能を用いて画面を直接撮影している。
MSIといえば、「RAPID IPS」を採用したゲーミングディスプレイでも残像感の少ない表示を実現してきたが、QD-OLEDはさらに高い応答性能を備える。各ピクセルが電圧の印加だけで瞬時に発光・消光する自発光方式を採用し、応答速度は0.03ms(GtG)を実現。液晶ディスプレイでは実現が難しいレベルの応答性能を備えている。
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実際に「MAG 274QP QD-OLED X24」を使用してみると、一般的な60Hz環境と比較してフレーム間の残像感はほとんど感じられない。さらに240Hz駆動では、1秒間に240回の画面更新と高速応答が相まって、動きの速いシーンでも被写体ブレを大幅に抑制。照準を素早く振るFPSやレーシングゲームでも輪郭が崩れにくく、映像は非常に滑らかだ。
特にカメラを大きく振る場面や高速で移動するオブジェクトでは効果が分かりやすく、コマ送り感のない自然な映像表現を実現。液晶ディスプレイから乗り換えた場合、その違いはすぐに体感できるレベルと言っていいだろう。
これまでのQD-OLEDパネル搭載ゲーミングディスプレイは、10万円前後のハイエンドモデルが中心だった。しかし、「MAG 274QP QD-OLED X24」は、実売7万円を切る価格を実現しながら、高画質と高速応答を高いレベルで両立した意欲作だった。
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実際に使用してみると、QD-OLEDならではの引き締まった黒と鮮やかな色再現、高コントラストによるHDR表現に加え、240Hz駆動と0.03msの高速応答による滑らかな映像表示が印象的だった。FPSやレーシングゲームでは残像感が極めて少なく、競技性の高いタイトルでも性能の高さを実感できた。
また、QD-OLEDパネルによる文字表示の改善や、工場出荷時キャリブレーションによる高い色精度、MSI OLED Care 2.0による焼き付き対策、さらに3年間保証まで備えるなど、価格を考えると完成度の高い1台に仕上がっている。
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一方で、USB Type-C入力やKVMスイッチなど、近年は搭載モデルが増えている機能には対応していない。また、24.5インチモード使用時にはG-SYNC Compatibleが利用できないなど、惜しいと感じる点も残る。
とはいえ、本製品は多機能性ではなく、「画質」と「ゲーム性能」に特化モデルだ。その方向性は明確で、初めてQD-OLEDディスプレイへ乗り換えるユーザーはもちろん、液晶ゲーミングディスプレイからより高画質な環境を求めるユーザーにもおすすめできる1台と言える。
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
