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最終更新日 2026年6月4日 15:15

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インタビュー Vol.46

「AK400」はなぜ売れた?DeepCool本社スタッフが明かすCPUクーラーやPCケース開発秘話

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2025.08.16 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi

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Deepcool インタビュー

人気PCケース「CH160」「CH260」開発秘話

DeepCoolインタビュー
  • 編集部
    PCケースについてお聞きします。ここ最近で一番売れている製品はどのモデルですか。
  • Levi氏
    日本も同じですが「CH160」と「CH260」は良く売れています。ただしヨーロッパ市場ではミドルタワータイプの大きなPCケースが売れる傾向です。
【関連記事】これで全てが分かる。DeepCool「CH260」徹底解説(2025.06.15 更新)
  • 編集部
    最近、Mini-ITXに対応しつつもハイエンドグラフィックスカードが搭載できるような小型ケースが増えています。
  • Levi氏
    一番は、ユーザーが使いにくい(組みにくい)事があってはならないと考えています。ただサイズが小さくなれば良いとは考えていません。また、既存の小型ケースでは、CPUクーラーのサイズ制限が厳しいなど、性能と冷却の両立ができている製品が少ないと感じています。その点「CH160」では高性能なCPUとグラフィックスカードを搭載しても冷却性能に問題はありません。
CH160
Mini-ITX対応ケースを代表するモデルとなった「CH160」。ちなみにトップにある取っ手部分は、本社の北京から工場のある恵州まで持って移動するという耐久テストを行ったそう(約2,000km、飛行機で約3時間)
  • 編集部
    「CH160」を開発するうえでこだわったところを教えてください。
  • Levi氏
    ライザーケーブルを使わずにハイエンドグラフィックスカードが搭載できるようにした点です。最終的に「GeForce RTX 4090 Founders Edition」が搭載できる長さ305mmに対応。CPUクーラーもサイドフロータイプの「AK500」や「AK620」「ASSASSIN IV」など大型の製品が問題なく収まるスペースを確保しています。

    また、多くのMini-ITXで見られるSFX電源ユニットの搭載位置についてもこだわりました。背面またはトップ搭載が一般的なところ横置きに設置。マザーボードと並べて配置することで、フロントからのエアフローを妨げない構造にしています。

  • 編集部
    その後「CH260」が誕生するわけですね。
  • Levi氏
    「CH160」発売後に、お客様から「MicroATX対応モデルが欲しい」という声を多くいただきました。そこで奥行きを336mmから438mmへ102mm延長することで360mmサイズラジエーターの搭載を可能にしています。さらにATX電源対応とすることで、汎用性も大幅に向上。おかげさまで日本市場でもヒット作となりました。
    DeepCool_iv15_1024x573

    なお「CH160」よりも小型のMini-ITXケースは、製品開発段階において実にさまざまなデザインを試作しています。製品化には至っていませんが、より小さくて高性能なPCケースは作れないのかと常に可能性を探っています。

DeepCool CH260
「CH260」に奥行き140mmの電源ユニット「PN650D」と360mmサイズのAIO水冷「LQ360」を組み込んだ様子。グラフィックスカードはGeForce RTX 4070 Founders Edition
DeepCoolインタビュー
  • 編集部
    PCケースの人気カラーはホワイトですか。
  • Levi氏
    昨年までは7対3でブラックが売れていましたが、ここ最近はホワイトが半分ほど占めています。マザーボードメーカーがホワイトの製品を多く扱うようになったのが原因でしょう。
  • 編集部
    現在はブラックとホワイト以外のカラーリングを扱うメーカーも増えていますが、カラーバリエーションモデルの発売は検討していますか。
  • Levi氏
    はい。ホワイトのマザーボードにマッチするカラーリングとして、ライトなカラーリング(例:ピンクやライトブルーのような)のPCケースを企画しています。弊社の自社工場ではPCケースの製造ラインもありますので、製品化が決まれば対応可能です。
DeepCoolインタビュー DeepCoolインタビュー
中国・恵州市になる自社工場ではPCケースも扱う。専用の塗装設備も整っている
  • 編集部
    開発段階において、他社の製品を実際に購入して試すことはありますか。
  • Levi氏
    もちろん比較します。CPUクーラーは取り付けや冷却のテストをします。PCケースであれば色々なパーツを装着して構造を研究します。
  • 編集部
    COMPUTEXでも話題となったミドルタワーPCケース「CL6600」ですが、どのような経緯で誕生したのですか。
  • Levi氏
    2021年から3年をかけて開発した製品です。特徴はマザーボード、グラフィックスカード、水冷ユニット、電源ユニットなどを物理的に分離することで、それぞれが独立して発熱処理できるようにする「切り分け構造」にあります。
    DeepCool_iv17_1024x573

    一般的なケース構造では、水冷ユニットとグラフィックスカードが同じ空間に配置されているため、内部に熱がこもりがちで、冷却効率がどうしても下がります。「CL6600」では水冷ユニットを独立させることで、より効率的な放熱が可能になり結果的に静音性能も向上します。

DeepCool CL6600
COMPUTEX TAIPEI 2025で展示された「CL6600」は来場者の注目を集めていたPCケースのひとつ
  • 編集部
    ハイエンド構成のPCにも最適ですね。
  • Levi氏
    その通りです。コンセプトは「高性能ながら発熱の高いパーツを使用した構成に特化する高冷却PCケース」です。現在、「切り分け構造」をベースとして空冷バージョンや多層チャンバーバージョンなど、さまざまな派生モデルの開発も続けており、今後ひとつのシリーズとして確立させていく予定です。
【関連記事】COMPUTEX:ラジエーターを外付けにしたDeepCool「CL6600」の全貌とメリット(2025.05.23 更新)
  • 編集部
    DeepCoolはパッケージデザインや付属品の収納も綺麗です。
  • Levi氏
    スタッフが自作ユーザーになったつもりで、開封から取り付けまでの作業を試します。使いにくい点はないか、付属品は見つけやすいかなどなど。ユーザーのストレスにならないように配慮しているポイントの一つです。
  • 編集部
    ここ最近、DeepCoolを筆頭に中国メーカーの台頭が目立ちます。なぜでしょうか。
  • Oscar Lee氏
    中国国内の市場競争が非常に激しいというのが一番に理由です。少しでも劣るメーカーは競争から脱落してしまうため、製品化のスピードも速くさらに品質も良くなくてはいけません。製造工場の技術も進化しており、皆がより良い製品を市場に提供しようとしています。
  • 編集部
    DeepCoolとしては、他の中国勢メーカーを脅威に感じることはありますか。
  • Oscar Lee氏
    自作市場が活性化する状況は歓迎しています。しかし、他社が脅威となりDeepCoolに追いつくことはないと考えています。私たちはライバルは常にDeepCoolにある。自身を越えていくという信念も持って臨んでいます。
DeepCoolインタビュー
  • 編集部
    最後に、日本のユーザーに向けてコメントをお願いします。
  • Levi氏
    日本のユーザーが欲しいと思う高性能な製品を提供し続けていきます。そしてDeepCoolという社名の通り、空冷、水冷CPUクーラーでのトップメーカーを目指していきますので、これからも応援よろしくお願いします。

提供:DeepCool

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