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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1468

省電力と高性能を両立できたのか。約3年ぶりにアーキテクチャを刷新したIntel「Core Ultra 200S」検証

2024.10.25 更新

文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕

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Core Ultra 200S CPU Intel
開発コード名「Arrow Lake-S」こと、Intel Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)の最新デスクトップ向けCPU「Core Ultra 200S」シリーズの国内発売が遂に開始された。2021年11月に登場した第12世代Intel Coreプロセッサ以来、約3年ぶりとなる大規模なアーキテクチャの刷新が行われたその実力は大いに気になるところ。そこで今回はフラッグシップの「Core Ultra 9 285K」とハイエンドの「Core Ultra 7 265K」を使い、パフォーマンスを徹底的にチェックすることにした。
Core Ultra 200S
Intel「Core Ultra 9 285K」 市場想定売価税込115,800円(2024年10月25日0:00発売開始)
製品情報(Intel)
Intel「Core Ultra 7 265K」 市場想定売価税込78,800円(2024年10月25日0:00発売開始)
製品情報(Intel)

デスクトップCPU初の3Dパッケージ技術「Foveros」など内部構造を刷新

2024年10月25日(金)0:00、Intelの最新デスクトップCPU「Core Ultra 200S」シリーズが遂に解禁された。パフォーマンスが重要な処理を行う高性能な「Pコア」と、電力効率を追求した「Eコア」の2種類のコアを組み合わせた「ハイブリッド構成」を継承しつつ、ノートPC向けCPU「Meteor Lake」で初めて導入された3Dパッケージ技術「Foveros」を採用する。

これにより、チップの構造はすべてを1つのダイにまとめるモノリシックダイから、CPUコアやキャッシュを内蔵した「コンピュートタイル」、グラフィックス機能を内蔵した「GPUタイル」、メモリコントローラやメディアエンジン、NPUなどを備える「SOCタイル」、PCI Express 5.0やThunderbolt 4コントローラなどを内蔵する「I/Oタイル」の4つのタイルを「ベースタイル」を介して接続するマルチダイへと変更された。

Core Ultra 200S

CPUコアも大幅に改良が加えられ、Pコアはこれまでの「Raptor Cove」から分岐予測の深度や実行ポート数を拡張した「Lion Cove」にアップグレード。また電力効率や面積当たりのパフォーマンスを改善するため、Pentium 4時代から実装されていたHyper Threading機能は無効化されている。

Core Ultra 200S
Core Ultra 200S Core Ultra 200S

Eコアも「Gracemont」から、分岐予測の改善や、L2キャッシュ容量・帯域幅の拡張、ディスパッチポートの増加などの改良を加えた「Skymont」に変更。さらにL3キャッシュを「Pコア」と「Eコア」で共有する構成にしたことで、IPCはPコアが9%、Eコアに至っては32%も向上している。

Core Ultra 200S Core Ultra 200S

その他、モダンスタンバイやスレッドディレクター、Pコアキャッシュ帯域の改良などもあり、第14世代Intel Coreプロセッサに比べると約半分の消費電力で同等のパフォーマンスを発揮。またゲームおいてはシステム消費電力を最大165W削減できるものもあるとしており、Intelでは省電力ながら高性能である点を大きくアピールしている。

Core Ultra 200S
core_ultra_200s_15 core_ultra_200s_16
core_ultra_200s_18 Core Ultra 200S

そしてIntelのデスクトップCPUでは初めてNPU機能を搭載しているのもトピックのひとつ。ただし、こちらは「Lunar Lake」で実装された最新の第4世代NPUではなく、「Meteor Lake」と同じ第3世代NPUのため、AI処理性能は13TOPSに留まる。Microsoftが提唱する「Copilot+ PC」の目安になる40TOPSには及ばす、本格的なAI処理というよりは、オンラインミーティング時の背景処理など比較的ライトな作業を行うためのものと考えたほうがいいだろう。

Core Ultra 200S core_ultra_200s_12
NPUは「Meteor Lake」世代の「NPU 3」だが、性能は11TOPSから13TOPSに若干上昇 「Xe-LPG」ベースの内蔵GPU。別途グラフィックスカードを搭載することを想定してコア数は4基と最小限に抑えられている

内蔵GPUについても「Lunar Lake」のXe2アーキテクチャではなく、Xeアーキテクチャをベースにした「Xe-LPG」を採用する。従来の「Xe-LP」に比べると高性能になっているが、コア数は4基と最小限のため過度の期待は禁物だ。とはいえ、このクラスのCPUを使う場合には、一般的にグラフィックスカードを別途搭載することから実際の運用で問題になることはないだろう。

Core Ultra 200S

「Core Ultra 9 285K」は、8コアのPコアと16コアのEコアを搭載するフラッグシップモデル。動作クロックはEコアがベースクロック3.2GHz、ブーストクロック最大4.6GHz、Pコアがベースクロック3.7GHz、ブーストクロック最大5.7GHzで、Thermal Velocity機能にも対応する。

Core Ultra 200S

「Core Ultra 7 265K」は、8コアのPコアと12コアのEコアを搭載するハイエンドモデル。動作クロックはEコアがベースクロック3.3GHz、ブーストクロック最大4.6GHz、Pコアがベースクロック3.9GHz、ブーストクロック最大5.5GHzで、こちらはThermal Velocity機能には非対応になる。

Core Ultra 200S
CPUソケットはLGA1851に変更され、切り欠きの位置も変わっている。ただし、CPUクーラーのマウントホールはLGA1700と全く同じだ

いずれもメモリはDDR5-6400(最大196GB)、GPUはIntel Graphicsで、Processor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは250W。なおCPUソケットはLGA1700からLGA1851へ、チップセットもIntel 700/600シリーズからIntel 800シリーズに変更されているため、マザーボードは新たに購入する必要がある。ただし、CPUクーラーについては、マウントホールの位置が変わらないため、装着時の圧力さえクリアできればそのまま流用できる。

Core Ultra 200S
Core Ultra 200Sシリーズ向けには新チップセットIntel 800シリーズが用意されている
Core Ultra 200S
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