エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1356
2023.11.12 更新
文:編集部 絵踏 一/池西 樹
Team Group「EN1(仮)」 |
まず初めにこの製品について、実はサンプルを受領し検証を行った現時点では、詳細な仕様はおろか正式なモデル名すら分かっていない。最初に遭遇したのは6月に開催された「COMPUTEX TAIPEI 2023」の会場で、展示PCの上にさり気なく置かれていた“ちょいかわ”なクレードルがコレ。単なるコンセプトモデルと思いきや、当時から実際に発売予定がある旨の説明を聞かされていた。
COMPUTEX会場で展示されていた、デスク設置のM.2 SSDクレードル。SSDをむき出しで挿して運用する、“裸族スタイル”の製品だ |
【関連記事】COMPUTEX プチ(6):むき出しのM.2 SSDを飾りながら使えるクーラー付きミニクレードル(2023.06.05 17:42 更新)
製品の性格としては、むき出しのM.2 SSDを垂直に挿し込んで使用する、いわゆる“裸族スタイル”のUSB接続クレードルだ。最新SSD導入後に余ってしまった、これまでマザーボードに搭載されていたSSDを外部ストレージとして使う、といった用途がメインになるだろう。
角型のスタンドからSSDが生え、その周囲を円筒形の透明なアクリルカバーで保護。Teamブースの担当者が「見た目重視で作った」と語っていたように、デスク上に置いても野暮ったさを感じることはなさそう。ちょっとした猫アタックにも対応してくれそうなカバーを備え、むき出しのままでは不安というユーザーにも配慮した作りになっている。
円筒のアクリルカバーを使った見た目も悪くないが、しっかり冷却に配慮されている実用性も要チェックだ |
そしてもう一つのポイントが冷却面だ。この手のクレードルはファン非搭載のモデルがほとんどなところ、この製品はスタンド部分に小口径のファンが内蔵されている。さらに(これはCOMPUTEX会場ではなかったものだが)ゴムバンドで固定するヒートシンクも付属、SSDを効率よく冷やす装備が揃っているというわけだ。
USBインターフェイスの帯域幅の都合上、それほど発熱問題は深刻ではないと思われるものの、しっかりした冷却機構を備えている点は安心できる。オシャレな見た目だけでなく、十分に実用面も兼ね備えたミニクレードルのようだ。
ちなみにいつまでも製品名不詳ではやや都合が悪いため、これ以降は底面に記載のあったモデル名らしき「EN1」を仮の名称として採用することにした。
「EN1(仮)」は、最新自作パーツが秋葉原に勢ぞろいした「ASK★FES 2023」にも持ち込まれていた |