エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1126
2022.04.11 更新
文:撮影・ジャイアン鈴木
筆者が仕事で利用するアプリケーションのなかで特に高負荷なのが「Lightroom Classic」と「Premiere Pro」だ。そこで両アプリケーションでどのくらいのパフォーマンスを発揮するのか、実際の作業に即したデータを用意してテストしてみた。
まずはLightroom Classicでは、100枚のRAW画像(7,952×5,304ドット、合計4.05GB)を現像(「カラ- – 自然」を適用)するのにかかった時間を計測したが、結果は2分51秒41となった。1枚あたり1.71秒で処理を終えたことになる。
Lightroom Classicで100枚のRAW画像を現像するのにかかった時間は2分51秒41 |
つぎにPremiere Proで実時間5分の4K動画(3,840×2,160ドット、30fps)をH.264形式で書き出すのにかかった時間を計測したところ、こちらの結果は1分24秒66となった。実時間のわずか28%の所要時間で処理を終えたのだから驚きだ。
Premiere Proで5分の4K動画(3840×2160ドット、30fps)を書き出すのにかかった時間は1分24秒66 |
RAW画像の現像、動画の書き出しはどちらのアプリケーションでも最後の工程であり、ここであまりに時間がかかるとかなりストレスがたまる。しかし、AERO 16はCore i7-12700HとGeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUを組み合わせているだけに、クリエイティブワークに十分なパフォーマンスを発揮してくれた。
仕事の合間には遊びにも活用してみた。今回はもっぱら、60Hzの4K有機ELディスプレイで「PUBG:BATTLEGROUNDS」をプレイしてみたが、普段120Hz超えのディスプレイでゲームを遊んでいても、意外なことに特にリフレッシュレートの低さに不満を感じることはなかった。
もちろん120Hz超えのディスプレイとは滑らかさに明らかな違いがある。しかし、3,840×2,400ドットの精細さ、有機ELならではの鮮やかな発色というプラスが、リフレッシュレートのマイナスを十分にカバーできてしまうのである。
1フレームに対する初動が勝負を分けるようなレベルでは外付けゲーミングディスプレイなどを接続したほうがいい。だが、多くの人にとってAERO 16のディスプレイはゲームというカテゴリーでも満足度が高いというのが率直な感想だ。
「PUBG:BATTLEGROUNDS」のデフォルト設定から、ディスプレイモードを「フルスクリーン」、解像度を「3840×2400ドット」に設定したうえで、「ロビーでのFPS上限値」と「インゲームでのFPS上限値」を無制限に変更してゲームをプレイしてみた |
4K解像度(3,840×2,400ドット)でPUBGをプレイした際のフレームレートは平均76.2fps、最小49.8fps、最大92.9fps |