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最終更新日 2026年6月4日 9:00

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1066

これで全てが分かる。CORSAIR「iCUE 7000X RGB」徹底解説

2021.10.26 更新

文:撮影・編集部 松枝 清顕

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CORSAIR PCケース

長さ300mmオーバーのグラフィックスカードを搭載してみる

グラフィックスカードは2パターンの取り付け方法が選択できる。まずは最も一般的な水平マウントを試してみよう。拡張カードの有効スペースは公称450mm。搭載エリアに邪魔をする構造物はなく、フロントパネルまでは存分に占有できる。またフロントパネル裏手にラジエター&冷却ファンを増設したところで、十分に空きスペースが確保できるだろう。「iCUE 7000X RGB」で使用するグラフィックスカードについて、長さの心配はほぼ無いと言っても差し支えない。

7000xrgb_88_1024x768

搭載テストにはMSI「GeForce RTX 2080 GAMING X TRIO」を用意。2018年発売の前世代モデルながら、VGAクーラーにトリプルファン仕様のTri Frozr搭載。カード長も327mmと、編集部所有のグラフィックスカードとしては、長モノとして未だに現役で活躍中だ。

搭載方法は、拡張スロットにハンドスクリューでネジ留めを行うオーソドックスなスタイル。開口部も広く、作業を妨げるものが無いため、スムーズに搭載できた。なおフロントパネル(シャーシ内側)までの空きスペースは実測で約140mmといったところだった。

次に垂直マウントを試してみよう。グラフィックスカードを強化ガラス製左サイドパネルと正対してマウントすることにより、魅せるスタイルをより強調できる。ただし垂直マウントには別途ライザーケーブルを用意しなければならない。

7000xrgb_89_1024x768
リアシャーシ標準の垂直スロットにグラフィックスカードを搭載

リアシャーシ標準の垂直スロットに「GeForce RTX 2080 GAMING X TRIO」を固定すると、フロントパネル(シャーシ内側)までは約155mmの空きスペースを確保。水平マウント時と同じくなんら問題は無いが、強化ガラス製左サイドパネルまではかなり密着した状態で固定する事になる。多くのVGAクーラーはカードトップ部に冷却ファンが吸気状態でマウントされているため、サイドパネルとの空きスペースはかなり気になるところ。最悪ではVGAクーラーの冷却性能が低下する恐れがある。そこでこれを回避するために、付属の「AIRFLOW Rotatable PCI Slots」に付け替える事をオススメしたい。

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付属の「AIRFLOW Rotatable PCI Slots」にグラフィックスカードを搭載

「AIRFLOW Rotatable PCI Slots」を利用し、最も左サイドパネル寄りのスロットにグラフィックスカードを固定してみたところ、強化ガラス製左サイドパネルまでの距離は約85mm。狭かった吸気スペースを格段に改善する事ができた。このように、標準で垂直スロットがあるにもかかわらず、わざわざ「AIRFLOW Rotatable PCI Slots」を付属させた理由は、グラフィックスカードとサイドパネルとの距離にある事が分かった。

7000xrgb_91_1024x768 標準の垂直スロットは、1スロット占有デザインのグラフィックスカードでは有効となるだろう。なお固定にはハンドスクリューを使用するが、スライドするブラケットを上方向にずらすには、使用しないスロットのネジを一旦外す必要がある。些細な事だがとても面倒に感じた。要改善ポイントと言える

総評:メリットとデメリットは共に「スケールの大きさ」にアリ

すみずみまで検証を終えた「iCUE 7000X RGB」は、スケールの大きさが際立つPCケースだった。拡張性の高さはあらゆるハイエンド構成の準備であり、おのずとアッパーミドルクラスのニーズに向けた設計である事が想像できる。自作経験の浅い自作PCユーザーの中には「とても手に負えない」と感じた人もいるだろう。だが実際はそうではなく、そんなユーザーにこそオススメしたいのだ。

7000xrgb_97_1024x768

開口部の広い左側面は圧倒的に有利で、全体が見渡せるため状況も把握しやすい。さらに長さや取り回しに注意すれば、ケーブルマネジメントも容易で、狭い筐体よりも格段に組み込み作業がスムーズに進行できる。将来的な拡張性はここまで解説の通りで、今すぐ無理にハイエンド構成にする必要はない。使いながら徐々に必要なものを見定め、アップグレードを行えばいい。

7000xrgb_06_1024x573

また充実した標準装備品は、魅せるPC構築のベースとして既に完成している。これに構成パーツをCORSAIRブランドで統一すれば、ハードウェアだけでなく統合ソフトウェア「iCUE」活用により一体感のあるPCを組み上げる事ができる。使い勝手には賛否あるものの、ここはプラスに捉えるべきだろう。

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唯一のデメリットは奇しくもメリットと同じ「スケールの大きさ」だろう。構成パーツが空の状態で重量は約20kgあり、フルに詰め込んだらそう簡単に移動はできなくなる。メンテナンス性を考慮し、開閉ドアを備えているものの、パネル幅は500mmを超えている。どこにもぶつけずにスイングさせるには、それ相応のスペースが必要だ。「iCUE 7000X RGB」の完成度は高く、これといった注文はないが、設置場所の確保については、さすがにユーザーが解決しなければならない。

協力:CORSAIR
株式会社リンクスインターナショナル
株式会社アスク

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