2026.11.04 10:21 更新
2026.11.03 配信
Thermal Grizzly Holding GmbH(本社:ドイツ・ブランデンブルク州)は2026年11月3日(現地時間)、相変化材料(PCM)を採用した高性能熱伝導シート「PhaseSheet PTM Pro」(型番:TG-PS-P-40-40)を発表した。従来モデル「PhaseSheet PTM」の改良版で、熱伝導性能の向上と取り扱いやすさの改善が図られている。
室温では固体のシート状を維持し、約45℃を超えると液状化する熱伝導材料。CPUやGPUとクーラーの接触面に広がることで、一般的な熱伝導グリスと同様に効率的な熱移動を実現する。電気絶縁性を備えており、CPUのヒートスプレッダやGPUダイとクーラーの間に使用できる。
新たに採用されたキャリアフィルムは両面から容易に剥がせる構造で、施工時にシートが破れるリスクを軽減。また、材料の配合を最適化することで、従来モデルよりも熱伝導性能を高めている。
さらに、温度変化による膨張と収縮の繰り返しで熱伝導材料が接触面から押し出される「ポンプアウト現象」を抑制。液状化した際の低粘度特性と、冷却後に再び固体へ戻る性質により、長期間にわたって安定した冷却性能を維持できるとしている。
特にGPUダイと銅製クーラーベースを直接接触させるグラフィックスカードでの使用を想定しており、経年使用したビデオカードのメンテナンスや水冷化にも適している。
なお、最大限の熱伝導性能を発揮するには、60℃以上に達する熱サイクルを約10回繰り返す必要がある。また、材料を均一に広げるため、約300~400Nの取り付け荷重が推奨されている。
シートサイズは40×40mm、厚さ0.2mm。動作温度範囲は-40~125℃で、密度は2.6g/㎣センチメートル。
文: 編集部 松枝 清顕
Thermal Grizzly Holding GmbH: https://www.thermal-grizzly.com/

