2台分の組み込み作業は必要だが、配線はしやすい
今回、組み込み用に用意したのはAMD Ryzen+RadeonとIntel Core Ultra+GeForceという、異なるプラットフォームのPCが同居する構成だ。自作派にとっては、なんとも贅沢な2システムの構築を目指す。
上段にはAMD Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 9070 XTを搭載し、AIO水冷ユニットにはウォーターブロックのトップに解像度720×720ドットのスクエア型3.95型LCDを採用する、Thermaltake「TH360 V3 ARGB Sync Snow」を使用。電源ユニットはThermaltake「TOUGHPOWER GT/0750W ATX3.1 Snow」を採用。その他のスペックは表のとおり。
下段はIntel Core Ultra 7 265KとGeForce RTX 5070 Tiの組み合わせで、AIO水冷ユニットはウォーターブロックのトップに3.95型LCDを搭載する、Thermaltake「H360-S V3 ARGB Sync Snow Edition」を使用。電源ユニットはThermaltake「TOUGHPOWER PT/1000W ATX3.1 PLATINUM」を採用した。その他のスペックは表のとおりだ。
実際に組んでみて率直に感じたのは、やはり「単純に2台分のPCを組む手間がかかる」ということ。マザーボードから電源ユニット、ストレージ、グラフィックスカードまで、基本的な作業を2セット行う必要があるため、通常のケースより組み立てに時間はかかる。
一方、作業性は良好だ。特にチャンバー構造により配線スペースが広く、電源ケーブルや各種コネクタを背面側へまとめやすい。2系統のシステムを搭載するケースだけにケーブルの本数は多くなるが、スペースに余裕があるため、配線そのものに苦労する場面は少なかった。
気になったのは、ファンハブが標準で付属しないこと。2つのシステムで複数のケースファンやAIO水冷ユニットを使用すると、ファン関連のケーブルが増えるため、ここは減点材料となる。別売りのファンハブを別途用意しておくと組み込み作業がよりスムーズになるため是非推奨したい。
今回の構成では、上段の360mmラジエーターをトップへ、下段の360mmラジエーターをサイドへ配置した。2つのシステムでそれぞれ水冷クーラーを使用しても、各スペースをうまく使い分けられるため、冷却パーツの選択肢は広い。なお、その他のケースファンには「SWAFAN 120 EX INFINITY ARGB Sync Snow」を使用。サイドに2基(排気)、ボトムに3基(吸気)、リアに2基(排気)を搭載している。
2台分の組み立てが必要という手間はあるものの、チャンバー構造による広い配線スペースは「CAPO X Snow」の扱いやすさにつながっている。配線を背面側へ逃がせるため、表側から見た際には各パーツをすっきり見せやすく、大型のピラーレスガラスを活かした「魅せるPCケース」としても、この構造とデザインがうまくマッチしていると感じた。