エルミタ的「編集部で使ってみた」
2026.07.20 更新
文:Tawashi / 検証:緋衣
ここからは実際にカフェや電車、自宅、PC作業など様々なシーンで「earU」を試してみよう。
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| 秋葉原の街中でも実際に使用し、周囲の環境音や会話の聞き取りやすさをチェックした |
最も効果を感じたのは会話だった。BGMや周囲の話し声がある環境でも相手の声が埋もれにくく、言葉が自然と耳に入ってくる印象を受ける。テレビやYouTubeでもセリフが聞き取りやすくなり、必要以上に音量を上げなくても内容を把握しやすかった。
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| 日常生活圏内のカフェでも試用。周囲の会話やBGMが流れる環境でも、会話の聞き取りやすさを確認できた | |
個人的に最も相性が良いと感じたのはPC作業中だ。Web会議をしながら周囲の音も把握でき、電話やチャイムにもすぐ気がつくことができる。一般的なカナル型イヤホンでは宅配便や電話の着信を聞き逃すこともあるが、「earU」ではそうした心配が少ない。耳を塞がないイヤーカフ型ならではのメリットを最も実感できたシーンだった。実生活におけるマイナス点が少ないところは、「earU」の強みのひとつだ。
一方で、「earU」を音楽鑑賞用イヤホンとして評価すると印象は変わる。イヤーカフ型としては低域の量感がしっかり確保され、中高域とのバランスも良好。ただ、約5万円という価格帯の完全ワイヤレスイヤホンと比較すると、定位や音場の広さなどでは見劣りしてしまう。また、高音質コーデックには対応しておらず、FPSなど遅延が気になるゲーム用途にもあまり向かない。やはり音楽鑑賞を最優先に考えるのであれば、音楽再生に特化した完全ワイヤレスイヤホンに一歩譲る。
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| 「earU」は音楽再生にも対応するが、開発コンセプトは”聞き取りやすさ”のサポート。一般的な完全ワイヤレスイヤホンとは目指す方向性が異なる |
しばらく使用して印象的だったのは思いのほか良好な装着感だ。「earU」は耳を塞がないイヤーカフ型を採用しており、片耳約8gと軽量。耳を密閉しないため圧迫感が少なく、蒸れや痒みも気になりにくい。
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| 「earU」は耳介を挟み込むイヤーカフ構造を採用。耳穴を密閉しないため圧迫感が少なく、長時間装着でも疲れにくい。装着中も周囲の音を自然に取り込める点が特徴 |
数時間連続で装着していても疲れを感じることは少なく、宅配便のチャイムや周囲の呼び掛けにも自然に気付けるため、”着けっぱなし”で使いやすいイヤホンという印象を受けた。
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| 「まるでつけていないような自然な聞こえを実現」するのは耳介を挟み込むイヤーカフ構造だ | |
ここまでの使用感で、「earU」は明確なコンセプトに基づくイヤホンとしての良さを感じることはできた。ただし気になった点もいくつかある。
まず、静かな場所ではわずかなホワイトノイズを感じる場面があり、電車内など騒音の大きい環境では音楽が外音にかき消されることもあった。さらに、専用アプリは操作自体は分かりやすいものの、Bluetooth接続済みにもかかわらずアプリ側で認識できない場面があった。接続の安定性には改善を期待したい。
そして、充電ケースは一般的な完全ワイヤレスイヤホンより一回り大きく、ポケットへ入れて持ち歩くには少々かさばる印象。バッグで持ち歩く使い方の方が向いているだろう。
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| 充電ケースの大きさは実測で幅約88mm、奥行き約47mm、高さ約50mm(それぞれ最大部)で、イヤホンを収納した状態での重量は約87.5gだった |
ER-100は、音楽を楽しむためのイヤホンというより、「最近、会話を聞き返すことが増えた」「テレビのセリフが聞き取りづらくなった」と感じ始めた人へ向けた製品だ。
補聴器を使うほどではないものの、聞き取りにくさを感じ始めたユーザーにとっては、従来の集音器とは異なる新しい選択肢になりそうだ。一方で、音楽鑑賞を最優先に考えるのであれば、同価格帯にはより魅力的な完全ワイヤレスイヤホンも存在する。本製品は、その用途を理解した上で選びたい1台と言えるだろう。
協力:カシオ計算機株式会社

