エルミタ的「編集部で使ってみた」

Teamの変わり種ポータブルSSDを試す！全身に1/4″ネジ穴を備えた“カメラのための高速SSD”＆MagSafe対応モデル

2024.09.08 更新

文：撮影・pepe

Team

6月に開催されたCOMPUTEX 2024では、高クロックなDDR5メモリやPCI Express 5.0(x4)接続のNVMe M.2 SSD、次世代のCAMM2メモリなど最先端の製品を披露したTeam Group（本社：台湾）。さらに同社のクリエイター向けブランドT-CREATEからは、12個の1/4″ネジ穴を備えた外付けSSD「P31 External SSD」と、MagSafe互換の外付けSSD「PD20M Mag Portable SSD」がお披露目された。今回はこの2つのサンプルを借り受けることができたので、率直な使用感をお伝えしよう。

ありそうでなかった12個の1/4″ネジ穴を備えた外付けSSD

Team「P31 External SSD」

Team Groupのクリエイター向けブランドであるT-CREATEから、映像クリエイターの記録・保存、ポストプロダクションをサポートするという思いを込めた新たな製品群「CinemaPr」シリーズが発表されたのは3月末のこと。「CinemaPr」のロゴはピクセルイメージから着想を得た9つの正方形で構成されており、そのうちの1つは「REC」状態を表す赤でデザインされている。

手のひらサイズだが質感が高く大きさの割にズッシリくる

「CinemaPr」シリーズの第1弾として発表されたのが12個の1/4″ネジ穴を備えた外付けSSD「P31 External SSD」だ。筐体カラーはBlackとTitaniumの2種類で容量は1TB/2TB/4TBをラインナップ。1TB/2TBのシーケンシャル読込は1,000MB/s、4TBでは2,000MB/sの高速転送を実現する。

本体サイズは幅51mm、長さ93mm、高さ11.6mm、重量97g。IP67の防水防塵等級を備え、水深1mで30分間の水没と2mの落下試験に合格したCNC加工による堅牢なアルミニウム合金筐体を採用する。サイズは小ぶりだが質感が高く手にするとズッシリした印象を受ける。また熱伝導性に優れたグラフェンを採用しており冷却対策も万全だ。


12個の1/4″ネジ穴でリグや撮影機材へのマウントが容易

最大の特徴は筐体に設けられた12個の1/4″ネジ穴だ。左右に3個ずつ、上部に3個、背面に3個で合計12個。また背面のネジ穴部分には滑り止めのラバー加工が施されており、周辺機器へ取り付けた際の回り止めにもなる。固定用のネジは、首下の長いDリング付きのネジが2つとダブルスタッド（オス-オス）の2種類が付属。インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2×2規格のType-Cを採用、付属のケーブルは20Gbpsの帯域に対応したType-Cケーブルで長さは約20cm、片方のコネクタ根元部分はシーリングされている。IP67等級だがポートや端子自体が濡れてしまった場合は完全に乾燥させてから使用したほうが安全だろう。