エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1329
2023.08.30 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
ここからはJIUSHARK 「JF13K DIAMOND」(以下JF13K)を実際にPCに組み込み、気になる冷却性能をチェックしていこう。まずは第13世代Intel CoreプロセッサのミドルレンジモデルCore i5-13400からだ。マザーボードにはMOSFETの温度を測定できるMSI「MEG Z690 UNIFY」を使用し、Click BIOSの「CPU Cooler Tuning」は「Water Cooler」を選択。ストレステストは「OCCT 12.0.12:CPU:データセット大」と「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」の2種類を使用し、CPU温度はCPU Packageの数値を、騒音値はデータログ機能を備えた騒音計アズワン「TM-103」をCPUクーラーから30cmの距離に設置して計測を行った。
Click BIOSの「CPU Cooler Tuning」でCPUクーラーのタイプを選択すると、それに適したPL1とPL2の値が設定される |
Pコアが6コア/12スレッド、Eコアが4コア/4スレッドのCore i5-13400。Processor Base Powerは65W、Maximum Turbo Powerは154W |
「CPU Cooler Tuning」で「Water Cooler」を選択するとPL1、PL2とも実質無制限となる4,095.9Wに設定される |
PL1、PL2とも4,095.9Wに設定されていることもあり、「OCCT 12.0.12」実行時のPackage PowerはProcesser Base Powerを上回る85W~110Wで推移する。しかし、CPU温度はおおむね65℃前後、最高でも71℃までしか上がらなかった。また「CINEBENCH R23」実行時もPackage Powerは80W~95Wまで上昇しているが、CPU温度は65℃前後で安定しており、Core i5-13400に対しては無制限の設定でも冷却性能が不足することはない。
アイドル時のファン回転数は1,100rpm前後、騒音値は32dBA前後に留まり、オープンフレームPCケースを使ったチェックでも静音性は十分確保されていた。また高負荷時のファン回転数は1,700rpm前後、ノイズレベルは40dBAを超えることはなく、風切り音はほとんど気にならなかった。