エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1329
2023.08.30 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
CPUからの熱を吸い上げる受熱ベースプレートは銅製。表面積は実測で45x38mmだった。ここにφ6mmヒートパイプが合計7本装着され、左右方向に広がるヒートシンク全体に熱移動を促す。なおヒートパイプには酸化を防止するニッケルメッキ処理が施され、実用面に加え見た目の美しさにも貢献している。
合計7本で構成されるヒートパイプのレイアウトを確認してみよう。受熱ベースプレートに対して中央に接触するヒートパイプはそのままストレートに受熱ベースプレート下のヒートシンクに貫通。これを中心として左右方向へ扇状に配列されている。この様子を自動車のエキゾーストパイプに見立てる事があるが、さしずめ”直列7気筒”といった所だろうか。
自動車のエンジンに直列7気筒はあり得ないが、7本のヒートパイプはエキゾーストパイプさながら、美しくレイアウトされている |
2基の120mmファンを外し、ヒートシンク裏面から眺めるとヒートパイプレイアウトが露わになる。左右共に等間隔で放熱フィンに貫通している様子がお分かり頂けるだろう |
JF13K DIAMOND BLACKに搭載される冷却ファンは15mm厚の120mm PWMファン。スペックは回転数800~1,800rpm±10%、騒音値18.8~29.1dBA、風量23.46~64.51CFM、静圧0.29~1.71mmH2O。軸受けはHydraulic Bearingで、イルミネーション機能を持たない、非発光タイプが採用されている。
なお放熱フィンには長さ15mmのネジで固定されていた。ネジの長さが冷却ファン厚と同等なのは、ヒートシンク側に設けられた円柱があるため。合計8箇所のネジ穴に円柱をはめ込むことで位置決めができ、さらに突き出した円柱にネジ留めを行うため、ネジの長さは15mmで済む。
底面から眺めると、2基の冷却ファンがヒートシンクのほぼすべてをカバーしている様子が分かる |
搭載ファンは9枚ブレードの15mm厚。四隅のネジ穴部には防振パッドが装着されていた ・回転数800~1,800rpm(±10%) ・風量23.46~64.51CFM ・騒音値18.8~29.1dBA ・静圧0.29~1.71mmH2O |