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最終更新日 2026年6月16日 18:47

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1276

これで全てが分かる。MSI「MEG PROSPECT 700R」徹底解説

2023.04.15 更新

文:撮影・編集部 松枝 清顕

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MSI PCケース ゲーミング フルタワー

オールインワン型水冷ユニットを搭載してみる

冷却には360mmサイズラジエーター仕様のMSI「MEG CORELIQUID S360」を用意した。なお、冷却性能については、以前編集部にて行った検証結果を参照頂きたい。

【関連記事】CPUクーラーテスト:MSI「MEG CORELIQUID S360」(2022.07.15 更新)

MEG PROSPECT 700Rは、フロントとトップの2箇所に360mmサイズラジエーターが搭載できる。うちフロントには140mm ARGBファンが3基標準装備されているため、トップ面を利用して固定を試みた。

MSI MEG PROSPECT 700R

固定自体のし易さしにくさについては、水冷ユニット側の設計に依存するため問わないが、PCケース側の問題で気になる所があった。それはラジエーターの固定ネジのポジションだ。トップパネル部には120mmまたは140mmファンを軸に、120/240/360mmサイズ、140/280mmサイズのラジエーターが搭載できる。つまりネジ穴は2種類が必要になる。

MEG_PROSPECT_700R_88b

トップパネルを上面から見ると、A・B・Cの各ラインにスリットタイプのネジ穴がある。うちAは120/140mm共通で、もう片方は120mmならB、140mmならCを使う。今回検証で使用した360mmサイズラジエーターは、自ずとA・Bの組み合わせになり、左サイドパネルまでの距離が広くなる。一方で、右サイドパネル側(マザーボードトレイ側)が狭くなり、今回はATX補助電源ケーブルと冷却ファンがぶつかり、かなり厳しい状態で固定する事になってしまった。

回避方法は設計の見直しで多くのPCケースが採用する、B・Cを右サイドパネル側、Aを左サイドパネル側にして、軸を逆に入れ替えればいい。140/280mmサイズは”決め打ち”だが、120/240/360mmサイズはマザーボードから遠い位置になり、もっとケーブルの取り回しや配線がし易くなる。ここは要改善だろう。

グラフィックスカードを搭載してみる

公称400mmのグラフィックスカード搭載スペースには、長さ304mm、幅137mm、厚さ61mmで3スロットを占有する「GeForce RTX 4090 Founders Edition」を用意した。言わずもがなの超ハイエンドで、パフォーマンスもさることながら迫力のボディ。だが決してMEG PROSPECT 700Rは負けてはいない。

【関連記事】[エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1202]NVIDIAの新世代フラッグシップ「GeForce RTX 4090」の圧倒的なパフォーマンスを体感する(2022.10.11 更新)

今回はオーソドックスに水平マウントを試みたが、付属のVertical graphics card holder kitを使い、別途ライザーケーブルを用意すれば、グラフィックスカードの垂直マウントも可能。より効果的に魅せるPCを構築したいなら、出費を惜しまず是非導入してほしい。

MSI MEG PROSPECT 700R

固定方法は3段分の拡張スロットを外し、ここにGeForce RTX 4090 Founders Editionを実装。3本のハンドスクリューでネジ留めを行う。ちなみにMEG Z790 GODLIKEには拡張スロットエリアに広くカバーが装着されており、グラフィックスカードとの間にはほぼ隙間がない。そのため、拡張スロットには限りなく水平状態で装着することになる。遊びがない分しっかり奥まで挿し込まれているか確認が必要だろう。ともあれ、拡張スロット金具側は3本のハンドスクリューでガッチリと固定する事ができた。

MSI MEG PROSPECT 700R

搭載後の周辺クリアランスを計測すると、右手方向のフロントパネル裏までの距離は実測で約137mmだった。公称値を超えるスペースは、さすがに十分といったところ。収納力の高さが実感できた。

MSI MEG PROSPECT 700R

総評:売価に見合った製品なのか

市場想定売価税込約6.5万円のハイエンドPCケースに触れ、「一筋縄ではいかなかった感」が強く印象に残っている。最もそれを思わせるのは重量だ。両サイドのスイングドア式パネルをはじめ、筐体を構成するパーツがいずれも”ヘビー級”で、高い剛性はイヤというほど感じるものの、ことハイエンド構成パーツを詰め込んだ完成型を持ち上げるのは、至難の業だった。一方でこの手のクラスは、ビックスケールによる押し出しの強さは必要で、これを受け入れられる人には間違いのない1台と言える。

MEG_PROSPECT_700R_97

ただし設置場所については事前に考慮しておいた方がいい。大きな翼を広げるが如くの両サイドパネルは、開閉アクションにそれなりのスペースが必要だし、背面方向へのスライド式ボトム部のダストフィルターも、引き出すにはそれなりのスペースがいる。”重量とスペース”は直接製品の善し悪しとは関係ないが、頭に入れておくといいだろう。

MSI MEG PROSPECT 700R

さて、本稿のポイントに据えた「売価に見合った製品なのか」については、PCケースの出来映えや含まれるギミックに加え、「所有後の楽しさ」も考慮したい。それはMEG PROSPECT 700Rがトップ斜面に備える、4.3インチタッチパネルの存在。当初はビジュアル要素が大きいと見当を付けたが、結構面白いのではないかと思っている。良好な操作性は体感済みで、タブレット等を操る感覚。表示項目も多彩で、実用性もある。この手の付加価値は評価に加算すべきか否かは迷うところだが、4.3インチタッチパネル抜きでMEG PROSPECT 700Rは語れない。売価税込約6.5万円に合点が行くかは、実稼動後の「幸福度」に関わってくる。

協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社

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