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インタビュー
インタビュー Vol.40
「TUFシリーズは私が作りました」。ASUS本社のプロジェクトマネージャーに直撃インタビュー
2023.01.17 更新
文:編集部 Tawashi/撮影:池西 樹
ASUS
ゲーミング
マザーボード
新型マザーボードの価格が高いワケ
編集部
マザーボード開発の楽しいところはどこでしょう?
Mark氏
PMの立場としては、将来的なトレンドや市場の状況を見て新製品を計画するのが仕事です。皆で考えたアイデアが盛り込まれた製品がセールス的に成功するのを見届けるのは楽しいですし、次の製品開発に対する意欲も高まりますね。
編集部
台湾本社のマザーボード部門にはどれくらいのスタッフがいますか。
Mark氏
トータルで約1,000人です。そのうち約700名ほどがエンジニアチームでその他がマーケティングやセールスのチームになります。
編集部
AMD系とIntel系マザーボードでは担当者や開発チームが異なるのでしょうか。
Mark氏
エンジニアはAMD系とIntel系でチームが分かれていますが、その他は基本的に変わりません。
編集部
ラインナップはROG、TUF、PRIMEなど多岐にわたりますが、それぞれに開発チームがあるのでしょうか。
Mark氏
あくまでマザーボード部門の話になりますが、ROGはASUSのフラグシップということもあり、独立したチームです。そのほかTUF、PRIMEなどのシリーズは、まとめてひとつのチームになっています。どのチームにもベテランの開発スタッフが配属されています。
編集部
2022年の後半はマザーボードの新製品が多くリリースされましたが、必ずしも発売スケジュールについては順調ではありませんでした。遅延した理由を教えてください。
Mark氏
工場側の生産スケジュールの遅れが原因です。私がASUSに入社して以来初めてといってもいいと思いますが、AMDとIntelのメインストリームチップセットがほぼ同時期にリリースされました。それだけでも異例の事態といえますが、ASUSの品質基準は厳しく、デザインから試作品の開発と工場の生産テストなど多数の項目をクリアして初めて出荷となります。もともと、どちらか一方の新製品だけでも多くのリソースを使いますが、AMD X670E/X670/B650、Intel Z790と実に多くの新製品を扱う必要がありました。すでに工場の生産ラインは逼迫した状況でしたが、そこにきて中国の予想外となるロックダウンと10月からの大型連休が重なり遅延してしまったというわけです。
編集部
AMD、Intel問わず新型マザーボードの価格が非常に高騰しています。理由を教えてください。
Mark氏
チップセット機能の大幅なスペックアップはひとつの原因だと考えています。PCI Express 5.0やDDR5メモリの対応など新世代ならではの機能が増えました。またCPUのプロセスルールもより微細化されスペックも向上しましたが、それにともない電源周りをはじめとしたマザーボード側の部材強化は欠かせない要素となっています。高品質なパーツを採用せざる得ない状況です。加えて昨今世界的に問題となっている電子部材の価格高騰の影響も大きいでしょう。
編集部
メーカーとしても価格が高いと感じていますか。
Mark氏
価格については社内でも「高い」という意見は少なくありません。開発段階から「これは必要だがこの機能は省こう」と何度も意見を出し合い試行錯誤を繰り返しました。一方で、簡単に機能を削れないという問題があります。AMDまたはIntelから最低限必要だとされるスペック基準があり、そこは準拠しなければならない。もうひとつは、ユーザーから「ASUS製のマザーボードはスペックが高くなければならない」という要望があるからです。それでも価格が上がってしまうのは、メーカーとしても悩ましい問題だと思っています。
編集部
マザーメーカーのトップブランドとして長年君臨している理由はどこにあると思いますか。
Mark氏
ASUSがマザーボードで一番大切だと考えているのは
「安定性」
と
「互換性」
です。製品開発では常にその点は意識しています。またエンドユーザーの視点から見て、どのようにデザインしたら喜ばれるのかという点も常に考えています。また、ROGを筆頭にハイエンドからエントリークラスの製品までラインナップを網羅している点も強みだと言えるでしょう。予算や好みに応じて、どのラインナップからでもユーザーが選択できるようにしています。さらに私個人の意見ですが、シリーズコンセプトに沿った基板デザイン、傾斜角度までこだわったヒートシンクデザインなどのこだわりも是非見て欲しいところです。
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