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最終更新日 2026年7月12日 11:31

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1109

軽快リニアの独自スイッチとダイナミックRGB、MSIの自信作「VIGOR GK71 SONIC」を試す

2022.02.23 更新

文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕

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MSI キーボード ゲーミング

わずかな力でブレなく高速入力できる「MSI Sonic Redスイッチ」の魅力

「MSI Sonic Redスイッチ」の打鍵感は、同様の特性をもつCHERRY MX赤軸との比較が最も分かりやすいだろう。その感覚は“シンプルに軽い赤軸”といったところで、キーを押し込んだ際の指先への負荷が目立って少なく感じる。もとよりCHERRY MX赤軸が軽快さを持ち味とするスイッチだけに、やはり荷重が10gも軽い押下特性(45gと35g)の違いは大きい。

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使い勝手はCHERRY MX赤軸に似て、さらに軽さが際立つ「MSI Sonic Redスイッチ」。軽量スイッチ好きなら素直に打ちやすいと感じるはず

また、アクチュエーションポイントはほぼ同様(2.0mmと1.9mm)ながら、より少ない力で押し込めることもあり、入力が認識されるスピードは速め。それでいて堅牢極まるトッププレートにマウントされているおかげで、入力時の動揺は一切なく軽快リニアなスイッチ特性をストレートに堪能できる。硬質かつ小気味よい底打ちの快感は、良質な軽量メカニカルスイッチならでは。ブレがなく一貫した入力を少ない力で行えるという性格は、素早い動作とそれに応じた高速な入力、連打を間断なく求められるeスポーツ系タイトルと特に相性が良さそうだ。

そして入力時の動揺が少ないのは、スタビライザー(安定用金具)が仕込まれた大型キーも同じ。特に使用頻度が高めなEnterキーとスペースキーの安定感は優秀で、通常のキーを入力している際とほぼ変わらない。キーボード全体でスイッチの特性、その良さを引き出せる構造になっていると感じた。

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通常なら隠れてしまう部分まで、はっきりLEDの光が視認できる アルミ合金プレートにマウントされたスイッチの安定感はさすが。スタビライザーもしっかりコストがかかっているようで、違和感を感じなかった
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6キー超でNキーロールオーバーに切り替わる同時押しは、スムーズに認識されていた。入力抜けも一切ない

ちなみに同時押し機能は、フルアンチゴーストかつ「ハイブリッド 6+Nキーロールオーバー」に対応。6キーを超える入力が検出された際に、自動的にNキーロールオーバーに切り替わる。これはネイティブでNキーロールオーバー仕様の場合、レガシー機器・BIOSでキー入力を認識できないことがある問題に備えたものだ。

gk71_04_1024x768
標準装備のパームレストが使いやすい。ただし低反発素材のため、硬質なパームレストを使う人にとっては好みが分かれるかも

なお「VIGOR GK71 SONIC」はスリムなボディ形状が特徴ながら、やはり入力時には付属パームレストのありがたみを感じる。取り払った状態ではどうしてもデスクとの間に空間が生じてしまうため、腕や手首の緊張状態が続き、腱鞘炎などの原因にもなりかねない。低反発仕様の素材感は多少好みが分かれるかもしれないが、腕をどっしり寛げた状態で入力できるのは大きなメリットだ。

パームレストはキーボード全体をピタリとカバーする横幅があり、サイズ感も申し分なし。また、裏面に用意されたヘッドセットケーブルを通す「X字型ケーブルガイド」は、ゲーミングデバイス全般を手がけるMSIならではのアイデア。キーボード専業メーカーでは生まれないであろう、ユニークなアプローチだ。

誠実にコストをかけた、使いやすい秀作キーボード

「VIGOR GK71 SONIC」がゲーミングキーボードにカテゴライズされているのは先般承知の上で、最も気に入ったのは土台になっている“キーボードとしての素性”が良好である点だ。スイッチメーカーの雄であるKailhとのコラボで生まれた「MSI Sonic Redスイッチ」は、使用人口の多いCHERRY MX赤軸の特性をさらに昇華させたもので、その際立つ軽さはクセになる一方で馴染みやすい。やや華奢に見えるスリム筐体も頑丈なプレートに支えられ、安定感は十分。マウントされたスイッチの魅力を最大限に引き出してくれる。

ゴージャスなイルミネーションを可能にする、大胆な二層構造のキーキャップも注目すべき要素で、どれも抜かりなくコストがかけられているという印象。こうしてしっかりコストのかけられたキーボードは嘘をつかないもので、ゲーミングユースか日常のタスクかを問わない快適さが期待できそうだ。

GK71 SONIC_13_1024x445
グローバルの製品イメージに漂う引き締まったビジュアルは、賑やかな“かなあり”刻印よりも(あくまで個人の感想ながら)好印象に見える

ちなみに個人的に気になったのは、どうせなら“かななし”刻印の方がよりシンプルかつ整ったデザインに収まったのでは、という点。一般的な日本語キーボードのセールスは“かなあり”の方が有利であることはさておき、実際にひらがな表記を必要としている層と「VIGOR GK71 SONIC」のターゲットとは、それほど被らないような気もする。

そしてコンパクトなゲーミング環境を求める向きに、「MSI Sonic Redスイッチ」を搭載するテンキーレスモデルの投入も期待したいところ。「VIGOR GK71 SONIC」の出来がよかっただけに、バリエーションモデルの完成度を疑う必要はないだろう。

協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社

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