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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1091

サイズ「虎徹MarkⅡ Rev.B」検証:単なる改良版には留まらないRev.Bのヒミツ

2021.12.31 更新

文:撮影・松枝 清顕(解説)/ 検証セッション・池西 樹

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CPUクーラー サイズ
株式会社サイズ(本社:千葉県松戸市)の新作CPUクーラー「虎徹MarkⅡ Rev.B」(型番:SCKTT-2100)は、第12世代Intel Coreプロセッサに合わせて誕生した、改良版という位置付け。LGA1700への対応はもちろん、それだけに留まらない、冷却機器メーカーたる妥協なき取り組みを知る事になる。

Rev.Bに進化した「虎徹MarkⅡ」最新作

SCKTT-2000_56_1024x768

2021年11月4日22:00より販売が開始された、第12世代Intel Coreプロセッサ。開発コードネーム「Alder Lake-S」最上位Core i9-12900Kのパフォーマンスは期待以上であり、これを筆頭に最新のIntel Coreプロセッサファミリーは、一躍自作PC市場をリードする存在になった。また対応チップセットの第1弾としてリリースされたZ690搭載マザーボードも選択肢が豊富で、多くのモデルが店頭を賑わせている。

一方でソケットが従来のLGA1200からLGA1700に変更された点は、こと冷却機器メーカーにとっては大きなトピックだったろう。前世代のLGA1200とはネジ穴の位置が異なるため、現行モデルの生き残りをすべく、対応リテンションの無償配布(または販売)などの措置に翻弄された。Intelのプラットフォーム刷新によるソケット変更はもはや”風物詩”だが、冷却機器メーカーはもとより、ユーザーも手持ち資産の活用に係わる問題だけに、その影響は小さくない。

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マザーボードメーカーからの取り組みとしてASUS「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」では、最新のLGA1700に加え従来のLGA1200/115x向けの穴も用意されている

そして今回取り上げるサイズ「虎徹MarkⅡ Rev.B」(型番:SCKTT-2100)は、詳細検証を行った「虎徹 MarkⅡ」(型番:SCKTT-2000)からバージョンをひとつ上げた最新モデル。LGA1700対応はもとより、標準搭載ファンを刷新。単なる新プラットフォーム対応版に留まらない改良点は、サイズの冷却機器に対する真摯な取り組みと、意地のようなものを感じさせる。本稿では冷却パフォーマンスに加え、標準搭載ファン「KAZE FLEX II 120」にもスポットを当てて行く。

SCKTT-2000_14_1024x768
サイズ「虎徹MarkⅡ Rev.B」(型番:SCKTT-2100)
市場想定売価税込4,880円(2022年1月12日出荷開始)
製品情報(株式会社サイズ)

なお進化したのは「虎徹MarkⅡ Rev.B」だけではない。同じく2022年1月12日に同時発売されるのは、いずれもLGA1700対応にして冷却ファンにKAZE FLEX II 120を採用する、「無限五 Rev.C」(型番:SCMG-5200)、「風魔 弐 Rev.B」(型番:SCFM-2100)の2製品だ。

02_scmg_5200_800x600a 03_scfm_2100_800x600a
無限五 Rev.C(型番:SCMG-5200)
市場想定売価税込7,180円
風魔 弐 Rev.B(型番:SCFM-2100)
市場想定売価税込7,980円

“Rev.B”のキモは搭載ファン「KAZE FLEX II 120」にアリ

第12世代Intel Coreプロセッサの登場に合わせて進化した3モデルには、いずれも冷却ファンにKAZE FLEX II 120が搭載されている。冒頭でも触れたように、冷却ファンの改良は大きな変更点。新製品のキモと言っていいだろう。そこで株式会社サイズの開発担当者にしてエルミタではお馴染みの同社S氏に、新製品開発にまつわる苦労を聞いた。まずは従来型「KAZE FLEX」と最新「KAZE FLEX II 120」の違いをご覧頂きたい。

SCKTT-2000_spec_600x177e

スペックを比較してみると、回転数の最大値が1,200±10% rpmから1,500±10% rpmに300rpm高く設定されている。これに合わせそれぞれの最大値は、騒音値が24.9dBAから26.6dBAに、風量が51.17CFMから65.97CFMに、静圧が1.05mmH2O/10.3Paから1.5mmH2O/14.71Paになった。

SCKTT-2000_55_1024x500
新開発のKAZE FLEX II 120(左)と、従来型KAZE FLEX(右)

冷却ファンの回転数を上げることで、僅かに騒音値は上昇しているものの、それ以外の数値は向上している。サイズによると、最大で2℃性能がUPされているという。この結果から読み取れるのは、ヒートシンク自体に熱がしっかりと伝わっている事を意味し、ヒートシンク自体に冷却能力の余力が残されていると言い換えられる。風量を増やせば、冷却性能が向上するという、一見当たり前な法則は、デュアルファン運用時の検証結果が実証してくれるだろう。

SCKTT-2000_51_1024x768 Rev.Bに向けて台湾で行われた冷却ファンの開発風景(株式会社サイズ提供)。画像には6種類のサンプルが写されているが、実際にはさらに複数の試作品が制作されたという

そしてKAZE FLEX II 120は、特にフレーム形状にこだわりがある。サイズのS氏によると、台湾オフィスでは、複数の試作品を用意。画像に写る6種類のサンプルは、空気の進入側と排気側それぞれの角度が異なり、最適な形状が見つかるまでテストが行われたという。

SCKTT-2000_52_1024x768
冷却ファンフレーム「進入側」
SCKTT-2000_53_1024x768
冷却ファンフレーム「排気側」

中央のサンプル品と初代KAZE FLEX(画像左)、そして新型KAZE FLEX2(KAZE FLEX II 120:画像右)を見比べて欲しい。フレームの支柱デザインに違いがある事がお分かり頂けるだろう。S氏によると、当初は見た目にも格好がいい「直線型」で開発が進められていたらしい。しかし静音性については「ラウンド型」が優ることから、最終的には初代KAZE FLEX同様の形状(ラウンド型)に落ちついたという。

CPUクーラーは、ヒートシンクと冷却ファンのバランスにより冷却能力が決まる。サイズでは熟成された虎徹MarkⅡのヒートシンクに対し、新たなプロセッサに見合う冷却ファンの開発に注力。結果2℃の性能向上を果たした「Rev.B」を完成させた。

スペック表に見るサイズ「虎徹MarkⅡ Rev.B」

次にスペック表から虎徹MarkⅡ Rev.Bの概要を把握しておこう。冷却ファンを含めた外形寸法は幅136mm、奥行きは84mm、高さは154mmで、重量は635g。近頃ハイエンド志向のCPUクーラーばかり見慣れているせいもあり、この数値だけを取り上げるとかなりコンパクトな印象だ。

SCKTT-2000_48_1024x768

対応ソケットはIntel LGA2066/2011(v3)/1700/1200/115x、AMD Socket AM4/AM3(+)/AM2(+)/FM2(+)/FM1で、ほぼ全てのCPUに対応。120mm冷却ファンを1基標準で装備し、オプションでデュアルファン構成でも運用ができる。なおパッケージサイズは、幅140mm、奥行き115mm、高さ255mmで、付属品を含めた全体重量は1,020gとされる。

SCKTT-2000_01_1024x768 SCKTT-2000_02_1024x768

SCKTT-2000_spec_600x246c

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サイズ「虎徹MarkⅡ Rev.B」外観デザインチェック
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