ESSENCOREならではの強みとは？

• 編集部
  改めてESSENCOREならではの強みを教えてください。
• Cho氏
  グループ会社の半導体メーカーであるSK Hynixから、NANDフラッシュやDRAMの安定供給が受けられるという点です。
• 編集部
  もう少し具体的にお願いします。
• Cho氏
  ご存知の通り、2017年はメモリ市場の価格が非常に上昇しました。DRAMの供給不足は現在も続いていますが、このような状況下でもSKの100％子会社であるESSENCOREでは、安定的な部材の確保が可能です。
• 編集部
  ESSENCOREのSSDは安いですが、NANDフラッシュの供給についても同じことが言えるのでしょうか。
• Cho氏
  他社よりも安定した供給が受けられるため、価格面での競争力も自然と高まります。同容量帯の他社製SSDと比較してもらうと分かると思いますが、最安製品の少し上の価格になるように設定しています。現在は利益の確保より、市場シェアを拡大する目的で展開しています。

SSDやメモリ以外にフラッシュ系の製品も充実。日本市場における取り扱い製品のラインナップも増え続けている

• 編集部
  「URBANE」シリーズで採用されているのは東芝製MLC NANDです。
• Cho氏
  価格と供給のバランスが取れれば、必ずしもメーカーにはこだわりません。柔軟な対応ができるのも、ESSENCOREの強みだと思っています。
• 編集部
  SSDは、PCパーツの中でも特に価格競争が激しいですが、どのようにお考えですか。
• Cho氏
  現在は、価格のみを追求したメーカーやブランドが乱立していますが、今後は淘汰されていくでしょう。弊社のように体力のあるメーカーなら、価格競争にも耐えられますし、品質のいい製品を市場に提供し続けることが可能です。
• 編集部
  NANDフラッシュの市場も同じでしょうか。
• Cho氏
  ええ。かつては多数存在したDRAMメーカーでしたが、現在はSamsung、SK Hynix、Micronの3社で市場の約95％を占めています。NANDフラッシュのメーカーも、今後はさらに再編や統合が進むのではないかと考えています。