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最終更新日 2026年7月11日 11:53

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.230

脈々と受け継がれたDNA。
Fractal Design「Define XL R2」検証

2013.04.29 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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CPUクーラー有効スペース

大型サイドフロー型CPUクーラーの利点といえば、大口径ファンで回転数を落としつつも風量を確保し、静音化できること。一般的な120mm口径では飽き足らず、市場には140mm口径ファンがマウントされた製品も数多く流通している。高冷却&静音動作は大歓迎だが、PCケースのCPUクーラー有効スペース(高さ)は事前に確認しておこう。至極当然ながら140mm口径ファンが搭載されているという事は、最低でも140mm以上の高さがあるワケで、受熱ベースやヒートパイプ等を考慮すれば、高さ160mm超えは覚悟しなければならない。
 さて、「Define XL R2」のCPU有効スペースは公称値170mmとされ、大型サイドフロー型CPUクーラーの多くがチョイスできる。またサイドパネル部もフラットだけに、物理的干渉を起こすこともない。せっかくの大型PCケースだけに、その恩恵は大いに活用しよう。

Define XL R2
マザーボードからの高さを測ると、実際には170mmを超える高さスペースが確保されていた。これなら大型サイドフロー型CPUクーラーも難なくマウントできるはず

遮音パネルの効果

オーラスは、「Define XL R2」を語る上で、最も重要な遮音パネルの効果を検証してみよう。静音志向を前面に押し出すFractal Designブランド。その多くのモデルが採用する「高密度遮音パネル」は、どれほどの存在感を示すのだろうか。実際に動作させた状態で、騒音値を計測してみることにした。
 ここでは純粋に「Define XL R2」の実力を検証すべく、標準搭載されている3基の140mm口径ファンと、検証機材である電源ユニットCORSAIR「AX1200i」、そしてIntel Core i7-3770Kに付属する純正CPUクーラーの最少構成で動作音を計測。3段階ファンコントローラーそれぞれのモードで検証を行った。

Define XL R2
デジタル騒音計による、動作音テスト(室内騒音値28.3dBA)
※PCケース前面30cmの位置にデジタル騒音計を設置

結果をみると、5V設定では28.5dBAと、ほぼ室内騒音値と変わらない数値だった。実際に耳で感じる音もごく僅かで、本当に冷却ファンが動作しているのかと疑うほど。回転数は相当絞り込まれているはずだが、高密度遮音パネルの効果が十分に発揮されているようだ。次に7V設定の31.6dBAだが、冷却ファンの回転が上昇した事がハッキリと分かる。とは言えこれも非常に静かで、十分静音状態が保たれている。最後に定格12V設定は39.6dBAとなり、冷却ファンの存在感が際立ってくる。標準搭載の「Silent Series R2 140mm」は1,000rpm±10%だが、5Vと7Vが”静が過ぎる”ため、聞き比べると「ギリギリ静音レベル」といったところだ。
 総じて3段階設定が可能なファンコントローラーは、メリハリが効いており、標準搭載ファンとのマッチングがいいように感じた。負荷が低く、快適な室内温度であれば、積極的に7V以下で動作させたい。

本線はやはり窒息系静音PCケース

3年振りにじっくりと検証を行った、Fractal DesignのPCケース。「Define R2」からの進化はしっかりと感じ取ることができ、クオリティもレベルアップされていた。時間が経過しても根底にある「静音」コンセプトは変わらずだが、工作精度の改善により、”緻密なPCケース”に仕上げられている。
 「Define XL R2」は、特許出願中という「ModuVent」構造により、冷却ファン増設スペースに固定されたブランクパネルを取り払うことで、140mm口径ファン最大7基構成の高冷却PCケースに早変わりする。確かにそれは大きな特徴と言えるが、本線はやはり「窒息系静音PCケース」だろう。高密度遮音パネル仕様のサイドパネルは重厚で、実際に音を閉じ込める能力にも長けている。その出来がいいだけに、高冷却にシフトさせるのは些か気が引ける。熟成された完成度の高い「静音仕様」をぜひ味わってほしい。

Define XL R2


協力:株式会社アスク
Fractal Design
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