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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.5

ハイエンド電源Corsair 750W&1000Wを試す

2009.04.19 更新

文:テクニカルライター Jo_kubota

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CORSAIR

消費電力700Wの中身を知る

では、PC内部の消費電力から、効率を計算してみよう。まず、OCCTのGPUテストを行った時の消費電力は、

CMPSU-1000HXJP:223W
CMPSU-750TXJP:212W
PSH700S-D:221W

である。そして、OCCTのGPUテストに33Aの抵抗器を接続した時の消費電力は、

CMPSU-1000HXJP:693W
CMPSU-750TXJP:696W
PSH700S-D:712W

この差を求めると、

CMPSU-1000HXJP:470W
CMPSU-750TXJP:484W
PSH700S-D:491W

となる。ここから何が見えてくるかと言えば、抵抗器が消費している電力が分かるわけだ。抵抗器の消費電力は、電圧降下などの影響で12V×33Aというキレイな式には収まらないが、接続している負荷の重さそのものは同一であり、抵抗器の消費電力が396Wと仮定すれば、各電源の効率は以下のようになる。

CMPSU-1000HXJP:84%
CMPSU-750TXJP:81%
PSH700S-D:80%

というわけで、理論上の変換効率80%を見事に超えている。また、OSアイドル時に25A(300W)を追加したときを同様に計算すると、

CMPSU-1000HXJP:300W÷(451-122)=91%
CMPSU-750TXJP:300W÷(441-116)=92%
PSH700S-D:300W÷(468-119)=86%

となる。なお、ここで計算した値は、抵抗器の消費電力が常に一定と仮定しているが、実際には、正確な数字ではない点はお断りしておく。電源ユニットは、負荷が掛かった場合、その出力をインテリジェントにある程度補完するように動作するため、常に電圧や電流は上下する。そのため、テスター程度の機器で、正確な数字を導き出すことは困難だ。また、今回のようにOSが動作している状態での計測は、バックグランドで動いているサービスの影響や、マザーボードがデフォルトで持っている省電力機能の影響により、やはり一定の消費電力状態を保つのが難しいのである。

テスト中は、抵抗器がかなり発熱するので、80mmファン×3で常に冷却。33Aともなると、ビニールコードが触れないほど熱くなる。なお各抵抗器は規定の20Wを超えないよう、計算して配列している。これについては、また次の機会にでも紹介しよう。

Corsair製電源を選ぶ理由

ここまで騒音などには、一切触れてこなかったので、最後に主観となるが騒音について記しておこう。
 今回のテストでは、OCCTのGPUテストに加え、抵抗器によりシステム全体で700Wの消費電力を発生させたわけで、電源内部の温度もかなり上がっているはずだ。しかし、Corsair製電源はいずれも、あまりファンの回転数は上がらず、非常に静かであった。GeForce 8800 GTのファン騒音の方が遥かに大きく、電源ユニットのファン騒音は気にならないレベル。PSH700S-Dも、700W電源としては比較的静かな部類に入るが、Corsair製電源と比べるとやや音は大きめである。

さてCorsair製電源を選ぶ理由がどこにあるかと言えば、やはり安心できる12V出力にある。PSH700S-Dの12Vラインは4つあり、それぞれ18Aしかない。今回のテストで、試しに25Aを1ラインに入れたところ、30秒もせずに電源が落ちてしまった。しかし、Corsair製の2つの電源は、25Aを1ラインに入れても問題なく動作したほか、CMPSU-750TXJPに至っては12Vシングルレールなので、33Aを1ラインに入れて動いていることになる。つまりどのように接続しても、特定のラインが電力不足になることが無いわけだ。
 この安心感は、膨大な電力を消費するハイエンドグラフィックスカードを使う人にとって非常に大きい。筆者もNVIDIA SLIやCrossFireXをテストで構築することがあるが、PSH700S-Dでは、時々落ちてしまう現象に遭遇し、何度か配線をやり直すことがあった。その点、CMPSU-750TXJPおよび、CMPSU-1000HXJPならそういった心配をすることなく、遊べるわけで、「電源が危ないかもしれない」という不安から解放してくれる。

価格は少々高い2製品だが、普通のハイエンド構成なら「CMPSU-750TXJP」を、そしてQuad SLIなど考えているなら「CMPSU-100HXJP」を選択候補してみてはいかがだろうか。きっと満足のいくPCが構築できるはずだ。

Corsair社製電源ユニットラインナップ(2009年4月現在)
CMPSU-1000HXJP
価格:32,800円前後
容量:1000W
CMPSU-850TXJP
価格:21.000円前後
容量:850W
CMPSU-750TXJP
価格:17.800円前後
容量:750W
CMPSU-650TXJP
価格:14,300円前後
容量:650W
CMPSU-620HXJP
価格:19,800円前後
容量:620W
CMPSU-550VXJP
価格:12.800円前後
容量:550W
CMPSU-520HXJP
価格:14,800円前後
容量:520W
CMPSU-450VXJP
価格:9.800円前後
容量:450W
CMPSU-450HXJP
価格:12.200円前後
容量:450W
CMPSU-400CXJP
価格:6.580円前後
容量:400W

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