2026.09.09 10:29 更新
2026.09.09 配信
QNAP Systems, Inc.(本社:台湾・新北市)は2026年9月8日、AMD Ryzen 7000シリーズを搭載する企業向けZFS NAS「TVS-hx77AX」シリーズを発表した。8ベイの「TVS-h877AX」、12ベイの「TVS-h1277AX」、16ベイの「TVS-h1677AX」をラインナップする。なお台湾市場では8月末より販売が開始されている。
AIモデルのトレーニングや仮想化、高解像度映像の共同編集といった高負荷用途を想定したデスクトップ型NAS。CPUにはZen 4アーキテクチャを採用する6コア/12スレッドのAMD Ryzen 5 PRO 7645を搭載し、最大ブーストクロックは5.1GHz。標準で16GBのDDR5メモリを備え、4基のメモリスロットにより最大192GBまで拡張できるほか、オプションでECCメモリにも対応する。
ストレージはSATAドライブとU.2 NVMe SSDを組み合わせたハイブリッド構成。「TVS-h877AX」は3.5インチSATAベイ×6とU.2 NVMeベイ×2、「TVS-h1277AX」は3.5インチSATAベイ×8とU.2 NVMeベイ×4、「TVS-h1677AX」は3.5インチSATAベイ×12とU.2 NVMeベイ×4を備える。
U.2 NVMeベイは、「TVS-h877AX」がPCI Express 4.0(x4)、「TVS-h1277AX」「TVS-h1677AX」がPCI Express 4.0(x2)接続に対応。QuTS hero向けQtier機能により、アクセス頻度の高いデータをNVMe SSD、低いデータを大容量HDDへ配置するストレージ階層化にも対応する予定。
ネットワークインターフェースには、10GBASE-T ×2と2.5ギガビットイーサネット×2を標準搭載。さらにPCI Express 4.0拡張スロットを3基備え、25GbEネットワークカードやGPU、ストレージ拡張カードなどを追加できる。
さらに、RoCE対応の25GbE SmartNICを増設することで、NFS over RDMAを利用可能。CPUを介さず、クライアントとNASのメモリ間でデータを直接転送することにより、CPU負荷と転送遅延を低減。AI学習用データの読み込みや仮想マシン、4K映像編集など、大容量データを継続的に扱う用途でローカルNVMe SSDに近い応答性を実現するとしている。
拡張スロットは、PCI Express 4.0(x8)×1とPCI Express 4.0(x4)×2。ただしx4スロットの使用状況により、x8スロットの帯域がx4へ制限される。また、NFS over RDMAを利用するには、同社製「QXG-25G2SF-BCM」などの対応25GbE SmartNICが必要。
OSにはZFSベースのQuTS heroを採用。データの自己修復機能や改ざんを防止するイミュータブルスナップショットに対応し、ランサムウェア対策とデータの整合性を強化する。このほか、仮想マシンやコンテナの実行、バックアップ、災害復旧用途にも対応する。
共通インターフェースはUSB 3.2 Gen 2 Type-C ×2、USB 2.0 Type-A ×2、HDMI 1.4b ×1。HDMI出力は最大4,096×2,160ドット/30Hzに対応する。電源ユニットは500Wで、製品保証は5年間。
外形寸法は、「TVS-h877AX」が幅292.9mm、奥行き319.8mm、高さ225mm、「TVS-h1277AX」が幅369.9mm、奥行き319.8mm、高さ225.2mm、「TVS-h1677AX」が幅369.9mm、奥行き319.8mm、高さ294.3mm。
文: 編集部 松枝 清顕
QNAP Systems, Inc.: https://www.qnap.com/

