Ryzen 9 9950X3D2 Dual Editionでも冷却性能をチェック
続いて、Ryzen 9000シリーズでは唯一TDPが200Wに達するフラッグシップモデルRyzen 9 9950X3D2 Dual Editionでも確認しておこう。192MBの大容量L3キャッシュを搭載するウルトラハイエンドCPUの発熱をどこまで抑え込むことができるのだろうか。
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Ryzen 9 9950X3D2 Dual EditionのTDPは200Wで、ブースト時には230W前後まで上昇する
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CPU温度はいずれのテストでも平均86℃前後、ファンの回転数も約85%の最大1,864rpmまでしか上がらず、今回の検証では一度もフル回転まで上昇することはなかった。ノイズレベルは43dBA前後で、さすがに風切音は聞こえてくるが、耳障りに感じるほどではない。デスク上にPCを設置する環境であっても、実用上でノイズが気になる場面はほぼないだろう。
ファンをフル回転にした場合の冷却性能をチェック
ここまでの検証で、「iCUE LINK TITAN II 360 RX LCD」は一度もファンがフルに回転することがなかった。そこで、「iCUE」から敢えてフル回転に設定した場合の冷却性能を確認しておこう。なお、CPUはRyzen 9 9950X3D2 Dual Edition、ストレステストには「OCCT 17.1.9」を使用した。
冷却ファンの回転数は公称値通り2,200rpm前後まで上昇し、「iCUE LINK TITAN II RX 360 II 最速」プリセット時に比べるとCPU温度は平均で約3.5℃低下する結果となった。また、騒音値は45dBA前後に上昇し、同プリセット時と比べれば確実にノイズは増えるものの、50dBAを超えるような製品と比較すれば、十分な静音性を保っていた。
VRMファンの効果をチェック
テストセッションのラストは、ディスプレイユニットに実装されているVRMファンの効果を確認しておこう。CPUはRyzen 9 9950X3D2 Dual Edition、ストレステストには「OCCT 17.1.9」を使用し、ディスプレイユニットを搭載した場合と取り外した場合のVRM温度の違いを確認した。
今回の検証では、VRMファンを搭載した状態では温度上昇が緩やかになり、最大温度も約3℃低下する結果となった。ハイエンドCPU環境では電源回路への負荷が高くなるため、「iCUE LINK TITAN II 360 RX LCD」のVRMファンは、システム全体の安定性を高めるうえでメリットになるだろう。
フラットタイプ最大級の5型IPS液晶と優れた静音性が光る新型AIO水冷クーラー
「iCUE LINK TITAN II 360 RX LCD」が備えるフラットモデル最大クラスの液晶ディスプレイは、高精細で視野角も広く視認性は良好だ。さらに「iCUE」ソフトウェアのカスタマイズ項目も豊富に用意されていることから、ピラーレスPCケースなどを用いた「魅せるPC」との相性は良い。
また、プリセットによる設定はハイエンドCPUの温度を適切にコントロールすることで、高負荷時でも騒音値を比較的低く抑えることができる。さらにファンをフル回転させることで冷却性能の上積みも見込めるため、パフォーマンスを重視したPCにもフィットするだろう。
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曲面モデルではさらに大型のディスプレイを搭載している製品もあるが、フラットパネルでは最大級の液晶ディスプレイを搭載する
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ウォーターブロック側における「iCUE LINK」ケーブルの接続スペースがやや窮屈なのは気になるものの、乱雑になりがちな配線をスマートに行える「iCUE LINK」機構も便利なことは確かだ。印象的な大型ディスプレイ、ケーブル配線を簡略化できる利便性、そして200W級CPUでもファンがフルに回転しない良好な冷却性能を兼ね備えた「iCUE LINK TITAN II 360 RX LCD」は、水冷クーラーとして高いレベルでまとまった完成度の高い製品だ。
提供:CORSAIR
株式会社アスク