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最終更新日 2026年6月13日 22:22

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インタビュー Vol.43

自作ユーザーに愛される電源ユニットの老舗メーカー「Seasonic」に聞く人気の理由

2024.12.08 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi

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Seasonic 電源
電源ユニット市場において自作ユーザーから圧倒的な支持を集めているSea Sonic Electronic(本社:台湾)。秋葉原のパーツショップで働く店員にも愛用者は多く、コアな自作派なら電源はSeasonic一択という人も多いだろう。今回エルミタでは、国内正規代理店であるシリアルテックジャパン株式会社(本社:東京都千代田区)協力のもと、25年間にわたり電源ユニットの研究、開発、ブランディングに携わってきたというKevin Hu氏とWinnie Chen氏に話を聞くことができた。製品へのこだわりはもちろん、80 PLUS認証やNVIDIAとの関係、最新技術「OptiSink」に至るまで興味深いインタビューの模様をお届けしよう。
Seasonicインタビュー Seasonicインタビュー
Brand Division Senior ManagerのKevin Hu氏。環境工学関連事業の会社からPC好きが高じてSea Sonicへ入社。25年間にわたり電源ユニット開発に携わってきた。ゲームはしないが自宅のPCは自作PC Account ManagerのWinnie Chen氏。長年Seasonic本社で日本を担当。日本語が堪能で、毎年COMPUTEX TAIPEIではエルミタ取材もお世話になる

Seasonicブランドの強みとOEM供給について

  • 編集部
    Seasonicの台湾本社にはどれくらいのスタッフが在籍し、そのうち開発に携わっているのは何名くらいでしょうか。
  • Winnie Chen氏
    全体で約100名ほどがいて、そのうち製品開発のスタッフは30名ほどです。最近は若い人も増えてきましたが、開発には経験も必要なため、年齢は40代のスタッフが多いです。
  • 編集部
    本社は台北市ですね。製造工場はどこでしょうか。
  • Winnie Chen氏
    本社は1975年の設立以来、台北市の内湖区にあります。現在の製造工場は中国の東莞です。
  • 編集部
    Seasonicといえば、長年にわたり電源市場で高い支持を集めて続けています。その理由については、どのように考えていますか。
  • Kevin Hu氏
    PCパーツは多数ありますが、電源ユニットは特に経験が重要になる分野です。その点、弊社は50年近くにわたり電源一筋で製品を提供してきました。そこには設計から製造にいたるまで長年蓄積された経験があります。そしてこれも重要なことですが、製品化まで何度もテストを繰り返し行うこと。全ての工程において徹底的なテストを実施しています。


     3番目は採用パーツへのこだわりです。コストよりも品質を重視したものを常に使用しています。例えば、スペック上は同じでより低価格なパーツがあったとしても、一度採用したパーツをすぐに変更することはありません。電源へ採用するパーツは何度もテストを繰り返し、基準をクリアしたものを厳選して使用しているためです。

  • 編集部
    やはり価格よりも品質を重視しているんですね。
  • Kevin Hu氏
    Seasonicブランドは品質と安定性を第一に掲げています。価格が安いほうが良いのは当然ですが、そのために採用パーツの品質を落としたり、テスト工程を省いたりしてまで、コストを削減しようとは考えていません。
  • 編集部
    日本の電源ユニット市場は他の国と違いますか。
  • Winnie Chen氏
    他のアジア圏の国と比べると、実に多くの電源ユニットメーカーがありますね。その分ライバルも多くなるわけで、ある意味特殊な市場と言えます。日本のパーツショップで電源売り場に行くと、その種類の多さには圧倒されますよ。
Seasonicインタビュー
  • 編集部
    Seasonic製の電源ユニットを自社ブランドとして販売するメーカーも多いです。中にはSeasonic OEMを売りにしているモデルまであります。それだけ人気のブランドなワケですが、まずOEM電源を供給する流れを教えてください。
  • Kevin Hu氏
    まず、Seasonicのブランドイメージに近いというのが条件です。中には、こちらが受け入れられないコストを提示してくるメーカーもありますが、そのような場合はきっぱりと断ります。先ほどの品質とコストの関係に共感してくれるメーカーなら、こちらもOEM供給は惜しみません。
YS1000 先日レビューで取り上げたPC COOLER(CPS)の電源ユニット「YS1000」。パッケージには「Powered by Seasonic」をアピールするシールが貼られていた
  • 編集部
    OEMモデルも製造工場は同じですか。
  • Kevin Hu氏
    はい、同じです。よほど大量のロットの場合には専用ラインを設けますが、基本的には外装カバーやファンの違いですので、Seasonicブランドの電源と同じ製造ラインを使用します。
  • 編集部
    冷却ファンはメーカーオリジナルモデルを内蔵していますが、そこはどうするのですか。
  • Kevin Hu氏
    各社より送られてきたものを、Seasonicの工場で組み込みます。
  • 編集部
    Seasonicブランドの隣で、A社、B社の電源が製造されていると。自作PCファンにとっては面白い光景ですね。
  • Kevin Hu氏
    そうかもしれません。写真を撮るのはNGですけどね(笑)。
  • 編集部
    SeasonicブランドとOEMモデルとの割合はどの程度ですか。
  • Kevin Hu氏
    Seasonicブランドが約40%、OEM供給の製品が約60%です。
  • 編集部
    OEMメーカーからの要望はどの程度あるのでしょうか。
  • Kevin Hu氏
    外観デザインや搭載したい機能(セミファンレス機能のON/OFFなど)については聞きますが、例えばヒートシンクの位置など電源内部のデザインについてはSeasonicが提案したものから採用してもらいます。
  • 編集部
    Seasonicブランドの電源も販売していますが、OEMモデルとの切り分けはどう考えていますか。
  • Kevin Hu氏
    Seasonic製電源ユニットを好んで買ってもらうユーザー層とOEMモデルを買うユーザー層は異なるという認識です。似たようなグレードの電源ユニットでも、Seasonicブランドの製品は価格を高めに設定し、OEMモデルとは価格帯が異なっています。また、OEM供給を受けているメーカーにも価格帯が被らないようにしているとメッセージを送ることで、かれらも安心してSeasonicの製品を採用することができます。
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