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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1360

Noctua&長尾製作所コラボの超静音VGA「Silent Master Graphics」搭載、サイコムが極めた静音BTOの最前線

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2023.11.18 更新

文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe

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BTO サイコム

“静音化の沼”から生まれた?担当者が語る「Silent Master Graphics」ができるまで

BTOメーカーでは唯一無二のユニークな存在であるオリジナルグラフィックスカードの「Silent Master Graphics」を仕掛けたのは、サイコムのプロダクトマネージャー・山田 正太郎氏だ。いったいどのような経緯と苦労で完成にこぎつけたのか、同社のキーマンに存分に語ってもらった。

Silent_Master_Graphics_review_64
株式会社サイコムのキーマンとして度々登場、エルミタではお馴染みになっている山田 正太郎氏。同氏による職人レベルのこだわりと“静音化の沼”の相乗効果(?)で「Silent Master Graphics」が誕生した
  • 編集部
    まさか空冷のグラフィックスカードまでオリジナルを開発するとは、と驚かされました。まずは開発のキッカケを教えていただけますか。
  • 山田氏
    当社では静音をウリとした「Silent Master」シリーズを長く手がけてきましたが、その過程でCPUクーラーや冷却ファンは、カスタマイズにより極限まで静かにすることができたと自信を持っています。ただしグラフィックスカードだけは既製品を使わなければならないわけで、ずっとその点が引っかかっていました。ゲームなどGPUに負荷がかかった際はどうしても音が気になる、なんとかグラフィックスカード自体を静音化できないか・・・という思いを長年抱えていたんです。
Silent_Master_Graphics_review_65
  • 編集部
    以前にNoctuaのファンレスクーラーを採用した「Silent-Master PRO」をレビューで取り上げましたが、既製品のグラフィックスカードを組み合わせた状態でも十分に静かでした。それ以上のレベルを求めたということでしょうか。
  • 山田氏
    そこは弊社スタッフからも「これ以上静かにしようって言うんですか?」と呆れられました(笑)。しかしながらここはこだわり抜きたいポイントで、気になったからにはどうにかして解決したくなったんです。“静音化の沼”とでも言ったところでしょうか。
Silent_Master_PRO_Z790D5_01
Noctuaのファンレスクーラーを採用した「Silent-Master PRO」

【関連記事】Noctuaファンレスクーラーと独自チューンの低電圧版CPU搭載、サイコム最新の静音BTO「Silent-Master PRO」検証(2023.07.06 更新)

  • 編集部
    そうなると、以前からうっすらと構想はあったということでしょうか。
  • 山田氏
    実はGeForce RTX 30シリーズを使って、一度製品化にトライしているんです。その時は形状だったり、セミファンレスにするBIOSチューニングの問題があったりで実現できませんでした。その後GeForce RTX 40シリーズの代になってから、OEM元であるManliの協力を得てセミファンレス動作の問題をクリア。それから製品化に向けて一気に話が動き始めたんです。
  • 編集部
    具体的に開発を行うにあたって、一番苦労したのはどの点でしょうか。
  • 山田氏
    ズバリ冷却ファンの選定ですね。あらかじめNoctua製ファンを使うのは決めていたわけですが、サイズはもちろん回転数の違いから設定まで、一口にNoctuaファンと言っても膨大な選択肢があります。苦労して検証した結果、冷却性能と静音性のバランスが最もよかったのが、GeForce RTX 4070搭載モデルで採用した「NF-A12X25 LS-PWM」とGeForce RTX 4060 Ti搭載モデルに組み込んだ「NF-A9x14 PWM」でした。
Silent_Master_Graphics_review_66
  • 編集部
    そしてそれらのファンをマウントするオリジナルファンカバーの製作は、長尾製作所が手がけていますね。
  • 山田氏
    長尾製作所さんとは、「G-Master Hydro」シリーズの初期から長年に渡る協力関係があります。こんなモノを作りたいんだけど・・・と説明すると、すぐに完璧なものを用意してくれる。いつも変わらず精度の高い仕事をしてもらい助かっています。
Silent_Master_Graphics_review_67
長尾製作所が作る特注フレーム。実際に触ると分かる質の高い仕上がりになっている
  • 編集部
    そうやって完成したのが「Silent Master Graphics」というわけですね。製品化が完了するまでの検証も大変だったのではないですか。
  • 山田氏
    もちろん超静音空冷グラフィクスカードを謳うわけですから、そこは徹底的にテストを繰り返しました。市場で販売されている主要なグラフィクスカードを用意して、片っ端から検証。それらとの比較によって、間違いなく「Silent Master Graphics」が一番静かであるという検証結果が出ています。(編集部注:サイコムによる検証の様子については専用の特設ページに詳しい)
Silent_Master_Graphics_review_68
社内にある専用の検証ルーム。このほか騒音テストについては都内某所の専門機関で行われている
  • 編集部
    ちなみに現在はGeForce RTX 4070とGeForce RTX 4060 Tiの2モデルですが、さらに上位のGPUは予定していないのでしょうか。
  • 山田氏
    それも聞かれると思っていました。実はGeForce RTX 4070 Ti版も投入予定で、現在鋭意テストを進めている最中です。近いうちにお見せできるようになるでしょう。それ以上のハイエンドGPUについては、さすがに熱対策が大変そうだなぁと・・・まぁその後で考えますよ(笑)。
  • 編集部
    最後に読者に向けて一言お願いします。
  • 山田氏
    根っからの自作派である自分でも「単体で買いたい」と思うような、自信を持ってオススメできるカードが完成しました。実際に使ったお客様に「ここまで静かにする必要があるのか」と感じてもらえるレベルであれば、これ以上なく嬉しいですね。デザインからして往年のグラフィックスカードを彷彿とさせるような、無骨ながらもこれでいいんだと思わせるシンプルな佇まい。あえて光らせていないところもポイントでしょうか。これからもサイコムでしか買えないものを提供していくという点にこだわって、モノ作りにチャレンジしていきたいです。
Silent_Master_Graphics_review_69
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遮音パネルを装備した静音ミドルタワーケース「Silencio S600」を採用
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