エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1345
2023.10.12 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
続いてファンの回転数を確認するとアイドル時は900rpm前後、高負荷時でも1,300rpm前後で、公称の最高回転まではまだ約550rpmの余裕がある。そして騒音値は33dBA前後で推移しており、バラック状態でのテストにも関わらず風切り音はほとんど聞こえなかった。
続いて、Kシリーズでブースト機能を無効にした状態を想定し、PL1/PL2=125Wに設定した場合の冷却性能を確認していこう。
PL1が標準設定の65Wから125Wになったことで、テスト中のCPUクロックはPコアが4,200~4,300MHz、Eコアが3,300~3,400MHzへと引き上げられている。これに伴いCPUの温度も70℃前後に上昇しているが、CPUの許容する最高温度まではまだ約30℃の余裕がある。
ちなみに「CINEBENCH R23」のスコアを確認してみたところ、標準設定とPL1/PL2=125W設定では、シングルコアテストは変わらなかったが、マルチコアテストは17,920pts→22,820ptsへ約27%向上した。
標準設定の「CINEBENCH R23」の結果 |
PL1/PL2=125W設定の「CINEBENCH R23」の結果 |
続いて高負荷時のファン回転数を確認すると、いずれのテストでも公称最高値の1,850rpm前後、騒音値も43dBA前後まで上昇している。ただし、ファンのサイズが120mmと大きく、高周波の成分が少ないことから、数値ほど耳障りに感じることはなかった。