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最終更新日 2026年6月12日 17:00

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1307

これで全てが分かる。Fractal Design「Ridge PCIe 4.0」徹底解説

2023.07.04 更新

文:撮影・編集部 松枝 清顕

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Fractal Design PCケース

トップ部に冷却ファンは搭載できるのか

標準140mmファン2基に加え、トップ面にも80mmファンが最大3基増設できる。ただしこれは設計上の話で、この手のPCケースの場合、現実的かどうかは組み込み時または構成パーツに依存する。ここまで主要パーツの組み込みを終えたところだが、トップ面の搭載エリアを見ると、やはり物理的に干渉するモノはゼロ、というワケには行かない。

Fractal Design Ridge PCIe 4.0 Fractal Design Ridge PCIe 4.0

最大のネックはGeForce RTX 4070 Founders Editionに接続される、12VHPWRコネクタの変換ケーブル。この構成では、中央および前寄りの2箇所には80mmファンは増設できそうもなかった。そもそも積極的な増設スペースではないが、なんの障害もない後方に80mmファン1基を増設。場合によってはこういった使い方もできるという搭載例として、参考にして頂ければと思う。

Fractal Design Ridge PCIe 4.0

水冷ユニットは搭載できるのか

最後に解説するのは、水冷ユニットの搭載可否だ。キモとなるのがラジエーターの搭載スペースだが、Ridge PCIe 4.0では140mmファン2基が搭載される、上段エリアを利用。あくまで仕様上だが、マニュアルによると大きく分けて2つのパターンが紹介されている。

Fractal Design Ridge PCIe 4.0
GeForce RTX 4070 Founders Editionのカード長は約243mm

パターン1は、長さ175mm以下のグラフィックスカード搭載時は、120mmサイズラジエーターが搭載可能。パターン2は、グラフィックスカード非搭載時は、120/140/240/280mmサイズラジエーターが搭載できる。内部容積が限られてたスリム型筐体だけに、これらの制限はお墨付きといえよう。

Fractal Design Ridge PCIe 4.0
パターン1(長さ175mm以下のグラフィックスカード+120mmサイズラジエーターの共存)
Fractal Design Ridge PCIe 4.0
パターン2(グラフィックスカード非搭載=120/140/240/280mmサイズラジエーター搭載可)

スタンドの取り付け方法(縦置きの場合)

最後にRidge PCIe 4.0がホームシアターPCスタイルにできる、横置きスタンドの取り付け方法をご紹介する。まず縦置き時でも使用したVertical Standを右サイドパネルのネジ穴にMounting Screw (M4)4本で固定。さらに「Horizontal Stand」を所定の位置へMounting Screw (6-32)で固定。この状態で右サイドパネルを本体に戻せば作業は完了。横置きスタイル(Position A)で設置ができる。

Fractal Design Ridge PCIe 4.0
右サイドパネルには、スタンド設置用のネジ穴が複数設けられている。パンチング加工の丸穴に紛れてやや分かりにくいが、所定の位置にネジ留めをしよう

Fractal Design Ridge PCIe 4.0

ridge_96 なおスタンド固定位置を変更する事で、フロントパネルが斜めに設置できる「Position B」にもできる

総評:全身通気孔仕様の明確さと、奥行きをあと10mmのリクエスト

Ridge PCIe 4.0のセールスポイントは「設置面積を最小限に抑えつつ、性能を最大限発揮する設計」(Fractal)につきる。そのコンセプトは随所に感じられ、スリム型Mini-ITX筐体としてはやや背が高い(縦置き時)設計も、パフォーマンスを重視した結果だろう。

一方で「すべての面で換気させ、最大限の冷却効果を実現」(Fractal)という製品サイトの文言については、この手のPCケースで最大のネックとなる部分を払拭させたい意思が読み取れる。全身パンチング加工による通気孔仕様は実に分かりやすい。

Fractal Design Ridge 板モノ同様、PCケースながらFractal Design製品には1台ずつシリアルナンバーが記され、大切に管理されている

搭載テスト機を振り返れば、標準で140mmファンを2基装備し、構成パーツにはCPUクーラーで1基、電源ユニットで1基、グラフィックスカードに2基で、合計6基の冷却ファンが詰め込まれている。これにトップ部にも80mmファンが増設できるワケだが、これらが各々の冷却を個別にできていれば、少なくともPCとしては成立するはず。そう無茶をしなければ、パーツのチョイス次第で十分に静音PCを構築できるだろう。

Fractal Design Ridge PCIe 4.0

いくらFractalが設計したからとは言え、思いの外オーソドックスにまとめてきた印象がある。他方、Fractalらしさも随所に見られ、言うならば本格的なブック型PCケースの完成といったところ。マニュアルに記載される詳細な組み込み手順にも慣れ、作業自体は楽しむ事ができた。先般お届けしたTerraに比べれば、すいぶんと組み込み易い。

Fractal Design Ridge PCIe 4.0

ただ1点注文を付けるとすれば、マザーボードと電源ユニットとの間にあと10mmほしい。ここがもっともケーブル類が行き交う要所であり、多少の余裕があれば、もう一段組み込み易さが向上するのではないだろうか。ことUSB 3.0やUSB 3.1 Gen 2ケーブルは自由が利きにくいため、サイドパネルを閉じる際にややテンションが気になった。

協力:Fractal Design
株式会社アスク

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