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最終更新日 2026年6月17日 23:00

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1076

これで全てが分かる。Cooler Master「MasterFrame 700」徹底解説

2021.11.20 更新

文:撮影・編集部 松枝 清顕/pepe(撮影協力)

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Cooler Master PCケース

グラフィックスカードを搭載してみる

搭載テスト用のグラフィックスカードには、ASUS「ROG-STRIX-RTX3070TI-O8G-GAMING」を用意した。簡単に紹介しておくと、NVIDIA GeForce RTX 3070 Tiを搭載。外形寸法は幅140.1mm、長さ318.5mm、厚さ57.78mmとされ、実に2.9スロットを占有する。

「MasterFrame 700」における拡張カードの固定は容易で、コの字型「PCI BRACKET」にグラフィックスカードの拡張スロットをネジ留めするだけ。カード長もオープンフレーム型PCケースだけあって、それほど気にする必要はない。ちなみに「MAIN PANEL」の最大部幅は約500mmだから、目いっぱい使っても差し支えなく、それだけ長尺のグラフィックスカードもそう無いだろう。

mf700_83_1024x768

搭載作業は3分と掛からない。2本の「THUMB SCREW #6-32×6」でガッチリ固定できるため、一般的なミドルタワーPCケースよりも安定した姿勢にも見える。

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搭載したASUS「ROG-STRIX-RTX3070TI-O8G-GAMING」を真上から眺めたところ。「MAIN PANEL」幅を目いっぱい使っている事が分かる

ストレージを搭載してみる

構成パーツ組み込みセッションの最後に、ストレージの搭載方法をご紹介しておこう。「MAIN PANEL」裏面に集約したストレージ収納スペースは、「PSU COVER」上部のスリットを利用したネジ留めにより、3.5インチHDDまたは2.5インチSSDが最大4台までマウントできる。使用するネジはHDDがブラックの「THUMB SCREW #6-32×6」、SSDがシルバーの「THUMB SCREW M3x5」で、側面の片側だけでネジ留めを行う。なおもう片方は「MAIN PANEL」に装着されている突起に載せる格好で、コネクタは取り回しの関係上、右側に向けてのマウントが正解のようだ。

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そしてユニークなのが2.5インチ専用エリアのマウント方法だ。先ほど3.5インチHDD同様、側面片側だけでネジ留めする仕様で「SSD BRACKET」を利用し、最大3台のSSDは鎧戸に似た斜めに重なる格好でマウントできる。なお使用するネジはシルバーの「THUMB SCREW M3x5」だった。

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オープンエアモード完成

ひと通り構成パーツを組み込んだ後は、強化ガラスパネル「TG PANEL」を前面に装着し、「MasterFrame 700」オープンエアモードを完成させよう。まさにオープンなシステムは、左手に360mmサイズラジエターを備え、ハイエンドグラフィックスカードを組み合わせたゲーミングPCに仕上げた。とにかく大型だが、それだけ大迫力な”パノラマPC”は実に個性的。VESAマウントによる壁掛けスタイルは、店舗などのディスプレイとしても活躍してくれるだろう。

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なお1つ気になったのは、グラフィックスカードの補助電源ケーブルの張り出しが「TG PANEL」にストレスを掛けていること。幅140.1mmのASUS「ROG-STRIX-RTX3070TI-O8G-GAMING」には、8pinx3の補助電源コネクタが装備され、これにPCI-Express電源ケーブルを3本装着する必要がある。「TG PANEL」までの距離は実測で約25mmしかないため、硬いケーブルを使用すると「TG PANEL」が閉めにくくなる。もちろんチョイスするカード幅によるところが大きいワケだが、もう少し「TG HOLDER」の奥行きに余裕があっても良かったかもしれない。

mf700_88_1024x768 8pinx3の補助電源コネクタに接続したケーブルの張り出しは、「TG PANEL」にストレスを与えている。この状態でトラブルが起きる可能性は低いものの、あまり気持ちの良いものでも無いことは事実。あと5mmあればずいぶんと違うはずだ

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テストベンチモードの完成形

オープンエアモードからの小変更でスタイルをガラリと変更できるのが「MasterFrame 700」最大の特徴。そこで最後にテストベンチモードの完成形もご覧頂こう。

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「TG HOLDER」がスタンドとなるテストベンチモードは、「WINGS」にラジエターを固定した状態でベンチマークテストが実行できる。さらに付属のステイ「RADIATOR」を使えば、「MAIN PANEL」の下辺にもラジエターが搭載可能。極端に言えば「WINGS」を外しての運用も可能というワケだ。このように柔軟性の高さは「MasterFrame 700」自体が組立式である事のメリットで、ユーザーが自由なスタイルで使用すればいい。

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3基の120mmファンとラジエターでそれなりの重量を支える「WINGS」。角度を付けた状態で固定できるのは、六角レンチで調整できる「可変フリクションヒンジ」の存在がすべて。検証を通し「MasterFrame 700」における最も要のパーツである事が分かった

総評:ここに凝縮された自作PCの楽しさ

誰もが思い浮かべる箱型パソコンとは大きく異なる「MasterFrame 700」。懐具合との相談によりパーツをチョイスし、徐々にカスタマイズできる自作PCの楽しさがここに詰まっている。筐体に仕舞い込む通常のPCケースと違い、もっとダイレクトにPCパーツを感じる事ができるこのスタイルは、使う楽しみと所有する喜びを同時に満たしてくれる。ライバルの少ない外観から、特別な優越感すら覚えるだろう。実際に所有してみなければ分からない感覚を、短時間の検証で知る事ができた。

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新感覚とも言えるこの楽しさは、PCパーツとの距離が近いことが理由だろう。静音化をテーマに、PCパーツを筐体に閉じ込める事は有効だが、実際に冷却ファンの風切り音を聞いてパーツ毎の違いをより深く理解したり、グラフィックスカードのVGAクーラーの停止や始動、グラフィカルで主張が強いARGB LEDの発光輝度、間近で熱を帯びたCPUなど、改めてひとつひとつの役割が実感できるのも、このスタイルだからこそ。

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編集部の検証エリアならたちまちホコリが付くだろうし、じっくりと眺めている時間など1日にどれくらいあるだろう。そもそも設置場所の捻出には、何かを移動しなければならない。こうしてみると導入へのハードルはやや高く感じるが、ここはあれこれ考えずに購入してみてはどうだろう。エルミタの熱心な読者なら、これまで後先をあまり考えず「えいやっ」と勢い買ったPCパーツは山のようにあるハズ。2021年、自分へのご褒美候補として加えてみては?

協力:Cooler Master Technology

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