エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1075
2021.11.17 更新
文:撮影・藤田 忠
CFD販売株式会社「PG3VNF」 2TBモデル「CSSD-M2B2TPG3VNF」 実勢価格30,000円前後 製品情報(CFD販売) CFD Gaming「HSN-TITAN」 実勢価格1,200円前後 製品情報(CFD販売) |
標準搭載するSSDの使用可能な容量は667GBと決して多くはないことから、かねてよりPlayStation 5(PS5)の内蔵M.2スロットへの増設対応が待望されていた。2021年9月の大型アップデートで可能になったが、増設できるM.2 SSDの要件は、PCI-Express4.0(x4)対応かつシーケンシャル読込は5,500MB/sec以上推奨と、なかなかにハードルが高い。そのため、推奨スペック通りに候補を選んでしまうと、どうしても現行最速クラスとなるシーケンシャル読込7,000MB/sec・同書込5,000~6,000MB/secの製品を選ぶことになり、コスト面ではやや厳しい。それらの価格は、容量1TBで16,000円前後~、2TBにいたっては36,000円前後。そこでコストパフォーマンスを重視するユーザーにオススメしたいのが、CFD販売の「PG3VNF」シリーズだ。
今回は、この「PG3VNF」に加え、CFD販売が同社製M.2 SSDのPS5搭載を想定して設計したM.2 SSD冷却ヒートシンクの「HSN-TITAN」を組み合わせて、PS5への増設に挑戦していこう。
高速な内蔵SSDを搭載するPS5だが、ユーザーが使える容量は、667GBになる | PCI-Express4.0(x4)などに非対応のM.2 SSDを搭載すると使用できない旨のメッセージが表示される |
「PG3VNF」シリーズの2TBなら30,000円前後で入手できる(2021年11月現在) |
CFD販売は、最速クラスで、PS5での動作実績もあるという最大シーケンシャル読込7,000MB/sec、同書込6,850MB/secの「PG4VNZ」シリーズなど、PCI-Express4.0(x4)対応M.2 SSDをいくつかラインナップしている。
今回選んだ「PG3VNF」シリーズは、2019年7月に発売された製品で、エルミタ的速攻撮って出しレビュー「PCI-Express4.0(x4)対応の最速NVMe M.2 SSD、CFD「PG3VNF」シリーズを試す」などでも何度が取り上げられているロングセラーモデルだ。
シーケンシャル読込は、PS5推奨の5,500MB/secには一歩届かないものの、最大でリード5,000MB/sec、ライト4,400MB/secの性能を備えている。さらにCFD販売で実際にPS5に搭載した上で、しっかり動作確認が行われているという。それでいて価格は1TB「CSSD-M2B1TPG3VNF」で15,500円前後、2TB「CSSD-M2B2TPG3VNF」で30,000円前後と魅力的な価格になっている。
PCI-Express4.0(x4)に対応するM.2 SSD「PG3VNF」 |
Phison Electronics製コントローラー「PS5016-E16」を採用。DRAMキャッシュも搭載する |
ドラゴンが特徴的なパッケージ。容量によってカラーが異なり、1TBはオレンジ、2TBはグリーンに色分けされている |