エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1075
2021.11.17 更新
文:撮影・藤田 忠
増設することで2TBの大容量を実現したPS5。ここからは標準で内蔵されるSSDと、増設した「CSSD-M2B2TPG3VNF」で、どの程度ゲームの起動時間とロード時間に影響を及ぼすのかチェックしていこう。ゲームは、PS5版の「Tales of ARISE」と、「Ghost of Tsushima Director’s Cut」を使用。それぞれホーム画面からのゲーム起動時間と、ロード時間を内蔵と増設M.2 SSDで計測している。計測は1回計測するごとに、PS5を再起動、5回計測を行い、最大値と最小値を除いた数値で平均値を出している。
2本のゲームタイトルを試したが、内蔵SSDと「CSSD-M2B2TPG3VNF」で、ゲームの起動とロード時間にほとんど差はなかった。実際、俗に言う死にゲーではないものの、戦闘のコツを掴むまでは、結構死にまくる「Ghost of Tsushima Director’s Cut」を、この機会を利用してガッツリプレイしたが、死亡-復活時のロード時間が気になることはなかった。
PCI-Express4.0接続のM.2 SSDは、その高速なアクセス速度と引き換えに発熱も増加している。そこでM.2 SSDへの書込時の温度をチェックしてみることにした。
本体標準内蔵SSDから、合計160GBとなる4本のゲームタイトルを、増設した「CSSD-M2B2TPG3VNF」に移動した |
ゲームデータの移動完了後すぐに、外装カバーなどを外して、「CSSD-M2B2TPG3VNF」に取り付けた冷却ヒートシンク「HSN-TITAN」の表面温度を計測すると54.8℃だった。負荷が高まるデータ書き込み中の温度ではないため、実際にはもう少し高くなると思われるが、不安のない温度と言えるだろう。
コストを抑えながら、PS5に増設できるPCI-Express4.0(x4)対応M.2 SSDの「PG3VNF」シリーズと、薄型設計のM.2 SSDヒートシンク「HSN-TITAN」は、PS5増設を考えているひと注目の組み合わせだ。とくに今回試した容量2TBモデルの「CSSD-M2B2TPG3VNF」は、実測でPS5推奨シーケンシャルリードの5,500MB/secを超える性能を発揮し、ゲームの起動、ロード時間とも本体標準内蔵SSDに遜色なしと、安心しておすすめすることができる。
「PG3VNF」と冷却ヒートシンク「HSN-TITAN」の組み合わせは、コストを抑えたPS5増設M.2 SSDの定番のひとつになるだろう |
協力:CFD販売株式会社