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最終更新日 2026年7月13日 10:59

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.591

これで全てが分かる。Antec「P8」徹底解説

2017.08.15 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕

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Antec PCケース

Antec「Mercury 240」を搭載してみる

検証の最後にオールインワン型水冷ユニットを搭載し、仕上げといきたい。先に触れた通り、「P8」はDIY水冷の構築に特化した設計とは言い難い。内部容積を考慮すれば、スペースを必要としないウォーターブロックは都合が良く、計3箇所に設けられたラジエター搭載スペースを活用すれば、高冷却志向のPCが手軽に構築できる。そこで今回は、国内市場では6月から販売が開始されたAntec「Mercury 240」を用意。これをマウントしてみることにする。

mercury_55_1024x768 以前詳細検証を行ったAntec「Mercury 240」はベストチョイス。LEDイルミネーションギミックを内蔵し、魅せる要素と冷却能力の2つが凝縮している

トップに240mmサイズラジエターを搭載する

まずはマグネット着脱式フィルタを一旦取り外し、トップパネル部に「Mercury 240」の240mmサイズラジエターを搭載してみる。水冷チューブを右側にレイアウトすれば、ウォーターブロック上面のAntecロゴが正しい位置になり、収まりもいい。
 ひとつだけ気になったのは、ラジエターとウォーターブロックまでの距離が比較的近いこと。「Mercury 240」はウォーターブロック上部に電源供給用のmini USBコネクタを挿す必要がある。これがラジエター搭載の120mm口径ファン(25mm厚)とかなり接近する位置関係になる。インペラに巻き込まれることがないよう、ケーブルの取り回しには気遣いが必要だ。

p8_61_1024x768
なおAntecによると、280mmサイズラジエターを搭載した場合は、リア120mm口径ファンと物理的干渉を起こすため、取り外す必要があるとされる
p8_62_1024x768
ラジエターを固定するネジ穴はスリットタイプ。都合良く搭載ポジションを前後に微調整ができる。なおマグネット着脱式防塵フィルタは元に戻して運用できる

フロントに240mmサイズラジエターを搭載する

次にフロントパネル部に240mmサイズラジエターを固定してみたい。ここには標準で白色LEDが内蔵された120mm口径ファンが2基搭載されている。ドレスアップ要素を残すなら、これを流用する手もある。ただし「Mercury 240」付属のファンにはブルーに発光するイルミネーションギミックが装備されているため、今回は冷却ファンも換装する事にした。
 なお搭載にあたり、特に注意事項はない。ただし水冷チューブの接続部が上向になる点は覚えておこう。

p8_63_1024x768
3基分の120mm口径ファン搭載スペースの内、上2基分を使いラジエターを固定。ここでは外気を取り入れて内部に排出するエアフローレイアウトを採用した
p8_64_1024x768
グラフィックスカードがあるため、水冷チューブの接続部は強制的にトップ側の向きになる

オプション販売が確定した強化ガラス製右サイドパネル

最後にオプション扱いで国内市場での入手できる、”強化ガラス製右サイドパネル”をご紹介しておこう。「P8 glass side panel」(税込3,220円)は、標準の左サイドパネルと同様、スチールのソリッドパネルから、強化ガラス製にドレスアップできるというもの。スリーブケーブルを導入するカスタマイズも楽しみのひとつで、これまで楽屋裏だった裏配線スペースを露出し、ひと味違う魅せるPCが構築できる。
 なお初回はリンクスインターナショナルが運営するダイレクトショップ、リンクスアウトレット他で取り扱われる事になる。

p8_50_1024x768
Antec「P8 glass side panel」 直販価格税込3,220円
リンクスアウトレットをはじめ、リンクスダイレクト Amazon、リンクスダイレクト 楽天、リンクスダイレクト Yahoo!にて購入可能

「Performance One」シリーズの新たな挑戦

記憶に残る名機を複数輩出した「Performance One」シリーズ。静音ブームを牽引し、一時代を築いた「P180」のデビューからおよそ12年あまり、自作PC市場はドレスアップ要素に重点が置かれた「魅せる」コンセプトが主流になった。
 Antecもまた、その流れに乗る形で新作「P8」を投入。静音が源流だった「Performance One」シリーズは、新たな方向に進もうとしている。

p8_66_1024x768

「P180」絶頂期を知る古参の自作派にとって、違和感を覚えないワケではない。とは言え、ABS樹脂素材だけで終わらせない、フロントパネルのアシンメトリーデザインを筆頭に、ボディ全体から醸し出される佇まいは、Antecらしさを感じる事ができる。今や当たり前となった強化ガラス製サイドパネルを存分に活用すべく、前後合わせて3基のホワイトLED内蔵120mm口径ファンを標準装備。オプションで買い揃える必要なく、低コストでイルミネーションギミックを楽しむ事ができる。

内部構造こそベーシックだが、現代の主流に合わせた設計に不足を感じる人は少ないだろう。むしろコストパフォーマンスを考えれば、ドレスアップアイテムを買い足して楽しむベース筐体として、十分過ぎる完成度と言えるのではないだろうか。

協力:Antec
株式会社リンクスインターナショナル

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