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最終更新日 2026年6月24日 12:41

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エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.15

躍進のキーマンに聞く
CORSAIR製PCケース人気の理由

2013.05.10 更新

文:GDM編集部 Tawashi / 絵踏 一

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世界各国で異なる人気モデル。モンスターケース「900D」についても

  • 編集部:
     今まで扱ってきたPCケースで、一番のヒット作はどのモデルになるのでしょうか?
  • Scott氏:
     日本では間違いなく「550D」ですね。ちなみに台湾は「300R」です。
CORSAIR 昨年の発売以来、日本市場において歴代CORSAIR製PCケース一番のヒット作となった「550D」。両開きの遮音フロントパネルやケース内部のノイズを吸収する吸音シートにより高い静音性を実現。最大10基のファンを搭載できる冷却性能も兼ね備えている
  • Bertrand氏:
     日本は「550D」ですが、これが本当に世界各国でバラバラなのです。例えばアメリカでは「500R」、お隣のカナダになると「650D」になります。さらにドイツでは「600T」が人気です。
     ですから、先ほどPCケースの設計や開発の話題が出た際にも言いましたが、各国にいる担当者の意見を集約し検討するという作業が、特にPCケースというジャンルでは重要なのです。
CORSAIR CORSAIRのお膝元、アメリカ市場で人気のモデルはミドルタワーサイズの「500R」。拡張性の高さが特徴の大型モデルで高いエアフロー能力も備える。ケーストップには120mm×2サイズのラジエターも搭載可能で水冷環境との相性もよい
  • 編集部:
     Micro ATXモデルが出たということで、日本のユーザーは気になっていると思います。今後、Mini-ITXモデルやNUC用ケースの登場予定はあるのでしょうか。
  • Bertrand氏:
     今ここで披露できるような具体的な製品はありませんが、当然、我々もその市場には強い関心を持っています。将来的な可能性はあるかもしれません。
  • 編集部:
     一部のエンスージアストが発売を待っています。モンスターケース「900D」についても少し聞かせてください。開発に至ったコンセプトはどんな点でしょうか?
  • Bertrand氏:
     ご存知の通り、フラグシップモデルとして「800D」がありますが、そのユーザーからのコメントをフィードバックしたのが「900D」になります。市場の進化に従い「800D」ではその欲求を満たせなくなっていました。例えばHPTXフォームファクタのマザーボードを搭載したい。電源ユニットを2台使いたい。水冷クーラーをもっと充実させたい、といったものですね。それらの意見を「全て取り込んでしまおう」と言うのが「900D」です。
CORSAIR CORSAIR
「全て取り込んでしまおう」がコンセプトのモンスターPCケース「900D」。国内でのお披露目も済ませているが、現在は「大きな本体を収めるパッケージを改良しているために少し遅延している」とのこと。国内デビューは近いとみてよさそうだ
  • 編集部:
     単純ですが、実際に製品化しようとすると、なかなかできませんよね。
  • Bertrand氏:
     いや、このモデルに限ってはケースのサイズを決めることは簡単でした。HPTXフォームファクタのマザーボードが入り、電源ユニットが2台並べて入るサイズにすればいいのですから(笑)。全体のサイズを決めた後は水冷クーラーが何台搭載できるか、ドライブの数や冷却ファンの数はどうするかを決めていきました。
CORSAIR 昨年日本でもヒットした、リセットスイッチの誤動作防止カバーや弾薬をイメージしたサイドパネルロックなどミリタリーデザインを採用するミドルタワーPCケース「C70」。後継モデルの開発は「現在進行中」とのこと
  • 編集部:
     「COMPUTEX TAIPEI 2013」がもうすぐそこに迫っています。新情報があれば教えてください。
  • Scott氏:
     今年もGrand Hyatt Taipeiでプライベート展示を予定しています。例年よりも大きな部屋を押さえました。イベントも予定しています。
  • 編集部:
     どのようなイベントでしょうか。お話しできる範囲で・・・。
  • Scott氏:
     特別に少しだけお話ししましょう。Intel製の最新CPUとCORSAIR製メモリを使ったオーバークロック関連のイベントを予定しています。実に興味深いものとなりそうです。是非期待してください。もちろん他にも新製品を多数用意しますが、6月まで楽しみにお待ちください。
  • 編集部:
     では最後に日本のユーザーに一言お願いいたします。
  • Bertrand氏:
     日本のユーザーは非常にカッティング・エッジ(最先端)で、新しいテクノロジーに関心が高いと思います。先ほど各国で人気のモデルは異なると言いましたが、それでも日本で人気のモデルが6カ月後に他の国で売れ始めると言った例は多いのです。ですから我々は常に日本市場を注視し、日本のユーザーに受け入れられるような製品を今後も作っていきたいと思っています。

理由は単純。自作PCが好きだからヒットする新製品の数々

ここ数年の日本市場におけるオールインワンタイプの水冷ユニットとPCケースの成功は、誰しもが認めるところだろう。DRAM販売からスタートしたCORSAIRだが、次々と参入する新分野で成功し続ける秘訣はどこにあるのか。そんな疑問を抱いて挑んだ今回のインタビューだったが、そこに難しい理屈は存在しなかった。「自分達が欲しいから作る。そんな製品をユーザーも求めいているのではないか」。原点はそこにあり、その「柔軟さ」こそが、CORSAIRが躍進した原動力だった。
 新たなチャレンジを繰り返すことで、今や総合パーツメーカーへと見事に成長を果たしたCORSAIR。「製品開発において、特に他社を意識したことはない。我々が欲しいと感じたもの、ユーザーが求めるものをただ製品化していくというスタンスに、今後も変わりはない」と話すBertrand氏。来たる「COMPUTEX TAIPEI 2013」でも、新製品が多数お披露目されることだろう。その勢いが留まる気配は微塵もなく、今後も自作ユーザーにとって、ますます目が離せない存在となりそうだ。
CORSAIR


協力:CORSAIR Memory
株式会社リンクスインターナショナル
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