エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.226
2013.04.16 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからはベンチマークソフトを使いパフォーマンス面をチェックしていくことにしよう。まずはPCの総合的な性能を測定する「PC Mark7 v1.4.0」から。ちなみに測定には最もシンプルな「PCMark Suite」プリセットを選択している。
PCMark7 v1.4.0の結果 |
Celeron G1610とCeleron G530を比較すると、Celeron G1610が約14%高いスコアを計測した。CPUクロックの差が約8%なので、内部アーキテクチャやメモリクロックの違いが大きく影響していることがわかる。またCore i7-3770Kとの比較では、約6割程度のパフォーマンスで、価格差を考えれば十分健闘しているといっていいだろう。
続いて純粋なCPUコアのパフォーマンスを確認するため「CINEBENCH R11.5」によるレンダリング性能をチェックしていこう。
CINEBENCH R11.5の結果(pts) |
Celeron G1610とCeleron G530の比較では、Celeron G1610がシングルコア、マルチコアとも約16%上回り、パフォーマンスの高さを見せつける結果。価格面では大きな違いはなく、現状では積極的にCeleron G530を選択するメリットはないだろう。
またCore i7-3770Kとの比較では、シングルコアでは約7割と健闘するが、マルチコアでは4コア/8スレッドに対応するCore i7-3770Kが4倍近い差をつけて圧勝する。ちなみに以前検証した「Z77 Extreme11」のスコアと比較すると、定格クロックではほぼ同等で、オーバークロックをしないなら「H61M-VG3」と上位CPUの組み合わせもアリだろう。
次にグラフィックス性能を確認するため、最新3Dベンチマークソフト「3DMark Version 1.0.0」によるテストを実施した。なおテスト項目には、オンボードグラフィックスに最適なノートPC/ホームPC向けプリセット「Cloud Gate」を選択している。
3DMark Version1.0.0 Cloud Gate |
シェーダ数16基のIntel HD Graphics 4000を内蔵するCore i7-3770Kが最も高いスコアを計測するのは当然として、型番上は同じIntel HD Graphicsを搭載するCeleron G1610とCeleron G530でも約2倍と大きな差がついた。「GPU-Z 0.6.9」でスペックを確認したところ、いずれもシェーダ数に変わりなく、動作クロックにも大きな違いはないことから、Ivy BridgeコアのGPU性能の高さを改めて感じさせる結果といえる。
Celeron G1610の「GPU-Z 0.6.9」の結果。シェーダ数は6基で、GPUコアクロックは最大1,050MHzまで上昇する |
Celeron G530の「GPU-Z 0.6.9」の結果。シェーダ数は同じく6基で、GPUコアクロックは最大1,000MHzまで上昇する |