2018.12.28 16:08 更新
2018.12.28 配信
2004年6月に設立されたアビー株式会社の破産手続きが開始された。負債総額は1.4億円。
12月26日は閲覧が可能だったアビー株式会社のWebサイト。現在では閲覧できない状況になっている |
星野金属のスタッフにより設立されたアビーは、アルミニウム製PCケース「AS Enclosure M2」(2005年4月)を皮切りに、国産の強みを生かした高品質筐体を相次いでリリース。電源ユニット「AS Power」シリーズ(2004年12月)やエントリークラスではトップセールスを記録した「ZUMAX」シリーズ、汎用ファン「Nano Tek Fan」など、多くのオリジナル製品を市場に投入した。
近頃では3Dプリンターやオーディオ関連、さらにモバイルバッテリやスマートフォン用アルミジャケット(バンパー)なども手掛け、PC関連以外の取り扱いを積極的に展開。かつて主力だったPCケースについては在庫品に限り、一部の自作PCパーツショップおよび直販サイトでの販売に留められていた。
なお取引先向けには「商標権譲渡に関するお知らせ」が配布されており、アビー株式会社の商標権である「abee」については、株式会社コンピュケース・ジャパン(本社:横浜市港北区)が破産管財人より譲渡の合意と契約を締結。今後はアビー製PCケースやモバイルバッテリの販売、およびサポート業務を引き継ぐという。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
株式会社コンピュケース・ジャパン: http://www.hec-group.jp/