エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.440

これで全てが分かる。SilverStone「RAVEN RVZ02」徹底解説

2015.09.16 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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 エルミタレビューでは常連メーカーのひとつ、SilverStone(本社:台湾)。昨年6月に検証を行った「RAVEN 5」から久しぶりに取り上げるのは、同じくゲーミングブランド「RAVEN」シリーズに属するMini-ITXケース「RAVEN RVZ02」(以下:RVZ02)だ。熱源を2つのエリアに分ける、独自の冷却設計を採用するという期待の新作。縦置き・横置き両対応のスリム型筐体を徹底検証しよう。

「妥協しない仕掛けの熟成」

自作PCパーツ業界では既に古参のSilverStone。市場に投入する製品の多くはオリジナリティあふれる味付けにより、たくさんの熱心な自作派を魅了し続ける。印象に残るヒット作も多く、常に注目されるブランドのひとつと言えるだろう。新製品のリリーススパンが比較的長いという印象があるかもしれない。その理由は、試行錯誤を繰り返す「妥協しない仕掛けの熟成」にあり、これまでの検証で得た共通のキーワードでもあった。
 さて、新作のスリム型Mini-ITXケース「RVZ02」シリーズには、いったいどんな「仕掛け」が詰め込まれているのだろうか。今回は国内正規代理店であるマスタードシード株式会社(本社:東京都品川区)の協力により、サイドウィンドウ付き「SST-RVZ02B-W」を借り受け、内外装の詳細から実際の組み込みまで、余すところなく解説していこう。

RAVEN RVZ02(型番:SST-RVZ02B-W)
製品情報(SilverStone)(マスタードシード株式会社

スペック表に見る「RVZ02」

実機による検証を始める前に、スペック表で「RVZ02」の製品概要を把握しておこう。横置き時の外形寸法は、幅380mm、奥行き370mmで、ほぼ正方形に近く、高さは87mmとスリム型である事がわかる。素材はプラスチックが主にフロントパネル等で使用され、シャーシのほとんどはスチール製。対応フォームファクタはMini-ITXとあって、重量は約3.3kgと軽い。
 このスタイルだけあって、ドライブベイはミドル・ミニタワーには及ばないものの、スリム光学スロットベイを1段、SSDが主流の2.5インチシャドウベイを2段。さらに条件付きながら2.5/3.5インチ共用シャドウベイを1段用意する。なお電源ユニットはオプション扱いで、搭載できる電源規格はSFXおよび、聞き慣れない”SFX-L”とされている。

付属のスタンドに設置された「RVZ02」。カラーはブラックの1色展開だ

共通シャーシを採用する「ML08」シリーズも発売

もうひとつ、SilverStoneのスリムHTPC向けとなる「Milo」シリーズからは、共通シャーシを採用する「ML08」シリーズがリリースされているので、紹介しておこう。
 フロントパネルのデザインがフラットな「ML08」シリーズは、ノーマルタイプの「SST-ML08B」と、トップ部にハンドルバーが付く「SST-ML08B-H」の2種類を用意。いずれも両サイドパネルには着脱式防塵フィルターを備えた大型の通気口が装備されている。

「ML08」(型番:SST-ML08B-H / ブラック+ハンドル)
製品情報(SilverStone)(マスタードシード株式会社
「RVZ02」と共通筐体を採用する「ML08」(手前)。編集部に到着したのは、トップ部にハンドルバーが付いた「SST-ML08B-H」だ
移動に便利なハンドルバーはプラスチック製。前後各2本のネジで固定する
両サイドパネルに装備された、大型通気口。防塵フィルタはワンタッチ着脱式で、容易にメンテナンスを行う事ができる
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