エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.422

Braswell世代のファンレスMini-ITXマザーボード、ASRock「N3700-ITX」徹底検証

2015.06.29 更新

文:GDM編集部 池西 樹

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 高いワットパフォーマンスから、ファンレス・省電力向けプロセッサとして人気のBay Trail-Dに、後継モデルとなるBraswellが登場した。製造プロセスの微細化によりTDPを削減。またGPUコアにも手が加えられ、さらにワットパフォーマンスが向上したという注目のアイテムだ。  そこで今回はASRock Incorporation(本社:台湾)の国内正規代理店であるマスタードシード株式会社(本社:東京都品川区)より、フラッグシップSoC Pentium N3700を搭載したMini-ITXマザーボード「N3700-ITX」を借り受け、その気になる実力を徹底検証する。
「N3700-ITX」市場想定売価税抜15,200円前後(2015年6月26日発売)
製品情報(ASRock/マスタードシード株式会社

他社に先駆け豊富なラインナップを揃えるASRock製ファンレスBraswellマザーボード

省電力向けSoC Bay Trail-Dの後継として、今年4月に正式リリースされたBraswell。22nmから14nmにプロセスが微細化され、ほぼ同等のCPU性能を維持したままTDPは10Wから4Wまたは6Wへと低下。さらにストレージコントローラはSATA2.0(3Gbps)×2からSATA3.0(6Gbps)×2へ。グラフィックスチップもEU数4基から最大16基にアップグレードされ、ワットパフォーマンス、拡張性とも大幅に強化されている。

そしてASRockでは、他社に先駆けいち早くBraswellを搭載したマザーボードをリリース。プロセッサやフォームファクタの違いにより、計7モデルがラインナップされ、いずれも大型のパッシブヒートシンクによるファンレス駆動に対応。また「サージ保護」「雷保護」「静電気放電保護」の3種類の保護機能をサポートする「Full Spike Protection」をはじめ、湿気に強い「高密度ガラス繊維PCB」、長寿命な「導電性高分子コンデンサ」など高品質なコンポーネントを採用することで、安定性や耐久性を高めている。

Braswell最上位Pentium N3700を搭載する「N3700-ITX」

今回の主役である「N3700-ITX」は、Braswellシリーズ最上位にあたるPentium N3700を搭載するMini-ITXマザーボード。EU数16基、動作クロック最高700MHzのIntel HD Graphicsが内蔵され、省電力SoCのウィークポイントでもあったグラフィックス性能が大幅に向上している。
 またディスプレイ出力はDVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1の3系統を備え、オンボードグラフィックスによるトリプルディスプレイに対応。加えて、HDMIとDisplayPortでは4K解像度(3,840×2,160ドット@30Hz)の高精細表示もサポートされる。

ディスプレイ出力はDVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1の3系統。HEVC(H.265)デコーダ機能も実装され、4K解像度での動画再生にも対応する

続いて拡張面に目を向けると、メモリスロットはDDR3/DDR3L両対応のSODIMM×2で、SoCの公称スペックを超える16GB(8GB×2)まで増設可能。SATA3.0(6Gbps)やUSB3.0ハブコントローラも追加され、省電力向けのMini-ITXマザーボードとは言え、かなりリッチな構成だ。さらに高い動画再生能力を生かすためオーディオ回路にもこだわり、オーディオコントローラには7.1ch対応のRealtek「ALC892」を、コンデンサにはリーク電流3μAのELNA製オーディオコンデンサをそれぞれ採用、ノイズの少ないピュアなサウンドを楽しむことができる。

省電力向けマザーボードでは珍しく、オーディオ回路にもこだわった「N3700-ITX」。アナログオーディオ端子は5系統を備え、光オーディオ端子も用意される
ASRockおなじみのブラックとゴールドにカラーリングされたパッケージ。裏面には対応機能について細かく説明されているため、購入前には必ず確認しておこう

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