エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.309

Mantleを操るオールAMDのゲーミングノート決定版、MSI「GX60 Destroyer」

2014.03.19 更新

文:GDM編集部 絵踏 一

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 自作派が聞けば意外に思うだろうか?二つ折りの限られた世界に強力なパフォーマンスを詰め込んだ、いわゆる“ゲーミングノート”が市場で存在感を増しつつある。中でも最近にわかに注目を集めているのが、新鋭API「Mantle」に対応するAMDプラットフォームの製品だ。
 そこへきて、このほどMSI(本社:台湾)はAMDのモバイル向け最上位で固めた「GX60 Destroyer」(型番:GX60 3CC-286JP)をデビューさせた。ゲーマー垂涎の機能を多数搭載しながら、価格帯は手を伸ばしやすい手頃な範囲に収まっている。果たして注目モデルとMantleの相乗効果はどれほど美味しいのか、いざ検証を始めよう。
GX60 Destroyer(型番:GX60 3CC-286JP) 実勢売価139,800円前後
製品情報(株式会社マイルストーン)(MSI

PC市場の劣勢はどこ吹く風。今ゲーミングノートがアツい

新時代の端末を代表するタブレットに押され、ノートPCというカテゴリ自体はすっかり劣勢を強いられているらしい。ところが、ことゲーミングノートに限っては話が別で、「単価は高いながら確実な需要がある」とメーカー各社が虎視眈々とシェア拡大を狙っている分野なのだ。
 そもそもその話題は、年々拡大を続けるゲーミングPC市場と直結している。市場の収益規模は、今や映画市場と肩を並べる250億ドル規模にまで成長。その流れに牽引され、ゲームをプレイするための機能を凝縮させた、“専用機”とも言えるゲーミングノートの需要が増してきたというワケだ。

英調査会社「Canalys」が昨年11月に発表した、PC市場の最新予測図がこちら。タブレットの台頭にノート&デスクトップPCが押しまくられているが、独自の地平に立つゲーミングノートは別格。その需要は右肩上がりだという

期待の新型API「Mantle」対応のAMD最強ノート「GX60 Destroyer」

GCNアーキテクチャを核にした、AMDが提唱する革新的な新型API「Mantle」。「バトルフィールド4」を皮切りに、今後続々と対応タイトルが増えていくことが期待される

その元気なゲーミングPC市場において、現在最も旬なキーワードといえば「Mantle」だろう。ゲーミングシーンにおいてDirectXを大幅に上回るパフォーマンスを実現するとともに、従来のゲーム開発環境を一変させると期待されている、AMD提唱の新しいAPIだ。特に最大級のキラータイトル「バトルフィールド4」が先陣を切って対応してからというもの、一躍ゲーマーたちの注目の的となっている。
 そして本レビューの主役である「GX60 Destroyer」もまた、Mantleに対応するGraphics Core Next(GCN)アーキテクチャのグラフィックスを搭載しているのだ。

重量級タイトルの代表格「BF4」もプレイできる、と「Ultimate Weapon for Battlefield 4」をパッケージで謳う。外装の下から現れたのは、MSI「GAMING Series」のドラゴンエンブレムだ

ここで一旦スペックを確認しておこう。「GX60 Destroyer」はプロセッサ(APU)にA10-5750M(4コア/定格2.50GHz/TC時3.50GHz)、グラフィックスチップにはRadeon R9 M290Xを搭載している。AMDのモバイルプラットフォーム最上位を構成する組み合わせで、現状Mantle対応環境を実現するゲーミングノートとしては、これ以上のモデルは存在しない。PC自体のパフォーマンスでは(価格帯からも)ミドルレンジに位置するモデルではあるものの、Mantleを意識して選ぶには最適なゲーミングノートと言えそうだ。
 なお、メモリはDDR3 8GB(PC3-12800/8GB×1/SO-DIMM)、ストレージは1TB HDD(7,200rpm)を搭載している。ただし、こちらはいわゆるボトムスペックの構成で、実際には購入段階でのカスタマイズが可能。メモリは最大16GBまで増設できるほか、システムにSSDを指定したりサブストレージを積み込むこともできる。さらに光学ドライブとしてBlu-rayコンボドライブを標準装備。ゲームのみならずマルチメディアユースをも見据えた1台に仕上がっている。

さて、この辺りで基本スペックのおさらいは一段落。ここからは「GX60 Destroyer」を眺め回しつつ、本機をゲーミングノートたらしめている搭載機能の数々に迫っていこう。

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