エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1703
2026.10.26 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
最後に、専用ユーティリティソフト「WireView2-SW」の機能を確認しておこう。本ソフトには、消費電力や各ピンの電流、電圧、温度などをリアルタイムに監視する「Overview」、測定データの推移をグラフで追跡したりスケールを調整できる「Monitoring」、本体内蔵のSPIフラッシュメモリに記録されたログデータを読み出して確認できる「Logging」、「WireView Pro II Noctua Edition」の各種パラメータや保護動作を細かくカスタマイズできる「Device」、そしてユーティリティ自体の設定を行う「Settings」という5つの画面が用意されている。
本体側面の物理ボタンだけでも基本的な設定や確認は可能だが、GUI上で直感的に操作できるユーティリティソフトのほうが操作性は格段に優れる。特にしきい値の微調整や長期的な給電ログの解析を行いたいエンスージアストであれば、「WireView Pro II Noctua Edition」のポテンシャルをフルに引き出すためにも、ぜひインストールして活用したい。
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| Noctuaファンレスクーラー「NH-P1」が背景のオリジナルデザインを採用する専用ユーティリティ「WireView2-SW」。起動するとまずは「Overview」が表示される |
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| 測定データの推移を確認できる「Monitoring」。表示する内容は「Series」の項目から選択できる |
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| 「Logging」では、内蔵SPIフラッシュメモリに記録されたログデータを確認可能。最大で3~4年分ものデータを蓄積できるという |
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| 「Device」では、ディスプレイの背景やカラーのほか、警告画面やアラーム、シャットダウンのしきい値などを詳細に設定できる | |
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| 「Settings」では、スタートアップ時の自動起動や背景デザインなど、ユーティリティ自体の動作設定を行える |
Noctuaとコラボレーションした12V-2×6監視デバイス「WireView Pro II Noctua Edition」。本体前面のIPSディスプレイは視認性に優れ、サイドパネルが強化ガラスのPCケースであれば12V-2×6コネクタの電流・電力状態やファン回転状況、万が一の障害発生などをリアルタイムに把握できる。また、これまで正確に確認することが難しかった12V-2×6コネクタの供給電力を計測できるツールとしても重宝するだろう。さらに、Noctua製40mmファンの静音性は良好で、システム内の新たなノイズ源になる心配もない。
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その形状の影響により、対応デバイスが制限される点はやや惜しいところ。しかしクリアランスの問題さえクリアできるのであれば、実用面はもちろん、ケース内のドレスアップパーツとしても魅力的な製品だ。
税込4万円に迫る価格設定は、電源コネクタ用のアクセサリとしては確かに高価に映るかもしれない。しかし、AI需要の高まりもあってグラフィックスカードの価格は高騰の一途をたどり、今回検証に使用したGeForce RTX 5070 Tiですら20万円超、GeForce RTX 5080は30万円超、フラッグシップのGeForce RTX 5090に至っては100万円を超えている。そういった高額なグラフィックスカードが、コネクタのわずかな接触不良や緩みで物理的に破損してしまうリスクを考慮すれば、ハードウェアの保険として決して高い買い物ではないはずだ。
協力:Thermal Grizzly

